2018/09/28
「【南相馬】何のために仕事をしているのか?|透水性コンクリート」

福島第一原発にほど近い南相馬で操業する東北レミコンに従事する人たちはとにかく前向きだ。復興で忙しい生コンに甘んじることなく、次代を見つめるたくましい生コン人たちが巻き起こす福島の透水性コンクリート旋風
https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/post_306.html
復興需要に甘えない南相馬の生コン人たちの闘い
3.11以来特にこの地は余計なF1の被害に見舞われた。
直後20km圏内は立ち入り禁止となった。
(※https://www.pref.fukushima.lg.
その立ち入り禁止ラインからほんの7km外に操業している東北レミコン原町工場(鈴木工場長)。
きっかけは次代をになう佐藤さんが生コンセミナーに参加したこと。
今は、いい。
この先は?
将来への不安。
現社長でお父様の佐藤研一さんはとてもビジョナリーな経営者だ。
F1 20km圏内にも工場を保有しているものの、今は閉鎖している。
そこに仕事はある。
中間貯蔵庫とは名ばかりの最終処分場に付帯する土木工事。
ただし、張り合いがない。
見覚えのあるふるさとが永遠に棄てられることに加担する工事。
そこに生コンを収める。
生きるため。
金儲けのため。
そんな生き方を敢えて選ばない佐藤研一社長のストイックな背中を息子や従業員の皆さんは見てきたのだろう。
そして、彼らは「次」の生コン業を見つめている。
胸を張って。
正々堂々どこにも恥じることなく。
誇りを持てる生コン業を復興の「次」にも続けたい。
主体的に作り上げることのできるビジョナリーな生コン業のありかた。
彼らは、常に動いている。
※試験施工用に確保されたスペース(駐車場)、左手150mm、右手100mm。2種類の版厚で施工。経過観察などに利用
※止まない雨にも負けず万全の体制(重機やブルーシートを使って仮設の屋根を設置)で施工開始。(透水性コンクリートは雨に強い舗装です)
※転圧(仕上げ)作業。2区画60m2を雨の中2時間で終わらせる。
※骨材最大寸法2005
※座学での透水性コンクリート説明に質問が止まない。
生コン業が独立自尊のあり方を持続するために。
何かに依存する。
社会情勢や、例えば不幸な原発事故のような復興や。
水災害など天災や。
自分たちが主体的にそれらを防ぐためにあるのではなく、
いつしかそんな天災など不幸を願うような主体性を失う産業になってしまわないように。
自ら市場を創造できるような。
はりあいややりがいを常に求められるような産業であるために。
その一つの答えとして。
透水性コンクリートを選択する。
透水する舗装は降雨を近水脈にダイレクトに還元することができる。
そのことで自然環境をあるべき姿に戻すことができる。
路面温度は低下しヒートアイランド現象を抑制し、
ゲリラ豪雨などや水害時にも排水設備の負担を減らす。
コンクリートを選択することでその耐久性は永遠を求めることができる。
そんな透水性コンクリートを南相馬の土地で選択する。
とにかく前向きで元気な東北レミコンのみなさんとのこれからの共同が楽しみでならない。
ビジョナリーな社長の理念に心を揺さぶられた。
何のために仕事をしているのか?
僕たちはこの問いに対する答えを常に忘れてはならない。
生コンは素晴らしい。
宮本充也