2018/09/30
「はたらきかた改革土間コンの真価|透水性コンクリート」

エクステリア業界の常識になっています。「はたらきかた改革擁壁」とともに、多くの建設現場に省人化をもたらしている「はたらきかた改革土間コン」。その真価とは?
はたらきかた改革土間コンの真価とは?
※敷設(ふせつ)作業開始。100mmの場合は1層。150mmなど100mmを超過する場合は2層で敷設する。
※敷設作業中追いかけ作業でレーキ(写真)による平坦性確保の作業が始まる。意外とここが重要で、仕上がりの良し悪しはこの作業によって左右される。
※その後プレート(写真)による仕上げ(転圧)で作業は終了。
※全体で60m2、「今日はじめて透水性コンクリートを施工した」人たちの手により、150mm(2層)と100mmを2時間弱で完成させる。
働き方改革関連法案(はたらきかたかいかくかんれんほうあん)、正式名称「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律案」[1](はたらきかたかいかくをすいしんするためのかんけいほうりつのせいびにかんするほうりつあん)または「働き方改革」一括法案(「はたらきかたかいかく」いっかつほうあん)は、日本法における8本の労働法[注 1]の改正を行うための法律案の通称である。
第4次安倍内閣(安倍晋三首相、自公連立政権)下の2018年(平成30年)4月6日に第196回国会に提出され、6月29日の参議院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立した。(ウィキペディア)
建設における働き方改革
特に建設の文脈においてはたらきかた改革は急務と言っていい。
現実問題として若手の入職と高齢者の離職がバランスしていない。
結果、高齢者はハッピーリタイアがしづらくなる。
歳を重ねるごとに負担は大きくなる。
旧来の建設のあり方から脱皮できず前例踏襲を続けた今、
末端の建設産業では随所で悲鳴が聞こえる。
そこに、次世代の土間コン、
透水性コンクリート舗装はどのような革命をもたらすのか?
利点1:前工程の圧縮(ワイヤーメッシュ不要)
面積によっては1日仕事にもなりかねないワイヤーメッシュの敷設。
4枚のワイヤーメッシュが重なる部分などは、
かぶりの確保
も難しく常に従事者の悩みのタネ。
施工だけじゃない。
持ち運びの際にダンプトラックの大きな面積を占める。
前段取りでも大変厄介なのに、
施行中はスペーサーに乗ったそれらのせいで足元が不安定となる。
結果施工性は悪化する。
それが土間コン。
しかたないと認識されている。
この一連のワイヤーメッシュに関する作業が一掃される。
利点2:ペーストがないことによるメリット
土間コンにペーストはつきものという常識がある一方、
透水性コンクリートにはそのペーストが無い。
(※厳密には粗骨材の周囲に薄く付着している程度)
そのため、
ブリーディング
といって材料分離によって引き起こされる「浮き水」がない。
このため、手待ちを発生させることがなく、直ちに仕上げ作業ができる。
さらに、仕上げ作業が振動プレートによる転圧でできる。
これも、ペーストがない(材料分離が生じない)ことによるメリット。
金鏝で3回も仕上げる必要がないため、
プレート転圧で完了。
駐車場2台分(30m2程度)までならたった30分で全てが終わる。
さらに、
ペーストがあるから生じる2つの問題。
・色むら
・ひび割れ、ヘアークラック(が見える)
も透水性コンクリートの場合考えなくてもいい。
このため、クレームが起きづらく円滑な引き渡しが実現する。
利点3:透水性能
施工前に職人さんや設計を困らせるのが、
水勾配(水はけ、排水設備)の設定。
作業全体を緩慢なものにしてしまうばかりか、
施工後この設定がうまくいかないとクレームの対象になる。
従来の土間コン(普通生コン)にはない透水性能は、
水たまりがない
というお施主さんへのメリットにもなりうるのだが、
本来ははたらく人にとってのメリットであることはあまり知られていない。
水はけを気にせず施工できる。
排水設備の設置を極力軽減できる。
透水性能のおかげで面倒な作業がなくなることを意味するのだ。
省力化や省人化(はたらきかた改革)とは、
大層なロボットやコンピュータや機器を用いるものではない。
材料
というアプローチからだって十分達成可能。
透水性コンクリートを採用することで上記3点の、
はたらきかた改革
が実現される。
今も変わらず普通の土間コンを施工して苦しんでいる人を見かけたら。
日本全国どこでも生コンのように調達可能な、
透水性コンクリート
の存在を教えてあげよう。
もう、土間コンで苦しむ時代は終わっている。
生コンでいいことは、
はたらきかた改革を推進しています。
宮本充也