2016/08/29
「水勾配の問題」実際に対面しての共感

ITは手段であって目的ではない。
忙しくなってくると何事も主格が逆転してしまうので、
僕は常にこの点に気を付けている。
色々なビジネスモデルがあるが、よく見かけるのが、
「モデルはしっかりできているんだけど、中身がない」
ってやつ。
収益構造や市場セグメントの想定などがかっちり見事にできているのに、
専門性(その会社がそれをやる理由)がすっぽり抜けていて、
実際やってみたはいいけど、顧客からの共感が得られず破たん。
仏像作って魂入れず
とはよく言ったもので、やっぱりビジネスモデルやITなどはあくまで手段であり、
「どうしてもそれをやりたい」
という動機づけが中心にあって、
その周囲を手段(モデルやIT)が埋めていくんだと信じている。
営業やセールスに置き換えると、
TELやmail、SNSやらブログなどはあくまで手段であって、
「実際に対面しての共感」
が何にもまして大切だと僕は信じている。
売れりゃいいやじゃない。
だから、ビジネスを始めるなら、どれだけ遠くても海外だって
会いに行くことを自らに徹底している。
そこの共感がまるでなくてたまたま続いてしまったビジネスには、
不幸な終焉しかないと思っているから。
今日は横浜のとある大手ハウスメーカーを訪ねた。
以前残コンリサイクルシステムについて問い合わせを下さったその方。
実際に会ってみると、様々なことが分かった。
・横浜地区では戻りコンだけじゃなく、残コンもプラントから処理費用の請求がある
・密集住宅地である場合が多く、現場内の泥をタイヤが引っ張らないように「砕石養生」が標準
・諸資材(残コン処理や砕石)が年々高騰トレンド
主題は、GNN生まれの残コン処理技術→IWAの採用検討、
上記3点のソリューションとして考えているということで、
そちらも引き続きプロジェクトを進めることになっているけど、
透水性コンクリートドライテック
の話が予想以上に共感をいただいた。
中でも、現場を預かる工事担当の方が最も苦労するのは、
「水勾配の問題」
と、これは何度も多くの方々から同様の意見を寄せていただいている。
特に田舎とは違って住宅密集地が多い横浜のような地区では、
その確保はかなり深刻になっていくようだ。
そのほかにも材料で購入ができることは採用にあたってハードルが低いそうだ。
そして、今回もすごく感じたことなんだけど、
横浜地区にはGNN加盟工場の仲間が多く、
「提案して採択された場合の裏付け→供給体制」
がとても充実しているというのがとてもありがたかった。
そしてそれは先方住宅メーカーのご担当の方にもご評価していただけたと思う。
人はよい商品ではなくて、欲しい・必要な商品を買いたい
という鉄則があって、
どこかの地方の素晴らしい商品ではなく、
まさにご当地横浜で透水性コンクリートがほしい。
まるで、生コン注文のように気軽に欲しい。
そのニーズが満たせるドライテックに強い評価をいただけた。
これまでも、GNNの仲間、
・東伸コーポレーション
・金子コンクリート
・桜ヶ丘生コン
をはじめとする多くの工場により神奈川県内では供給がされてきたが、
ここからさらにその勢いは爆発していく予感を感じている。
全国規模で展開する住宅メーカーさんの普及力はきっと高い。
しばらくはIWAもそうだけど、横浜という地区に経営資源を少し厚めに投下して、
しっかりとした実績を形にしたら、全国の同様のことに困っている、
生コンクリートを使うすべての方へ
僕たち付加価値が届くようにまい進していくつもりだ。
宮本充也