2018/12/12
「『やったことないからできないって言われちゃった。施工してもらえないの?』それってプロの仕事?」

生コンポータルに寄せられる一般・施主からのよくある質問「やったことないからできないって言われちゃった。施工してもらえないの?」という相談。専門業者各位に伝えたい。「やったことないからやらないの?」。実は透水性コンクリート、DIYでもできる手軽な舗装。その施工性能に迫る。
やったことないからやらないの?
こちらはDIY(愛知県にお住いの高校教諭)で施工された現場。
施工に立ち会いご指導(実費)はしたもののものの数時間で「素人」が完成させた土間コンクリート。
駐車場2台分(30m2)程度なら30分で施工が終わる。仕上げまで。そのまま帰れる。
驚異の施工スピード。
土間コンクリート特有のブリーディング(浮き水)がない。
だから、敷設(ふせつ)直後に仕上げ(転圧)で完了。
舗装面を土足で移動できる。
ワイヤーメッシュも敷設されてないから生コン車からの直取りもOK。
極小面積(アプローチなど)なら「一人」で施工もできちゃう。
犬走りの施工だって狭いところでかがんで仕上げなんてない。
「え?こんなに簡単なの?」
どの方も同様にうなづく。
透水性コンクリートの本当の価値は透水性ではない。
驚異の施工スピードだ。
排水設備(U字溝や集水桝)やワイヤーメッシュの工事が無い。
土間コンクリートといってもそれだけじゃ済まないよね?
施工に至る前の下準備にかなりの時間と作業手間がかかっているはず。
透水性コンクリートの場合はそのいづれも不要(または軽減)できる。
だから、費用面でも効果が高い。
そもそも、30分で施工が終了するだけでも手間のコストが軽減できる。
そこからさらに周辺設備も軽減できる。
結果的に土間コンクリートよりも原価では圧縮できるなんてこともある。
そしてお施主さんからは付加価値に対する利益をきちんといただける。
これでもまだ従来の土間コンクリートにこだわるの?
頭を悩ます水勾配問題から解放される。
水が抜けて行く様子側かる動画。
狭い敷地、犬走りやアプローチ。
特に勾配がつけられない。
あるいは隣地境界に埋設物があって排水設備が設置できない。
設計や作業員の皆さんを悩ませる普遍的な悩み。
水勾配。
ここで、ようやく透水性の本領発揮。
水勾配、気にしなくてもいいんです。
真っ平らでもいいんです。
水のこと考えなくてもいい。
すると、いろんな悩みから解放されない?
土間コンクリートが楽になる。
これも施工者に喜びを届ける透水性コンクリートの一つの価値。
クレームでお施主さんとの間がギクシャクしない。
施工中の透水性コンクリート接写写真。ペーストがないから、骨材輪郭がそのまま見える。
そしてこれが最後の透水性コンクリートの秘められた価値。
・色むら
・ひび割れ
この現象でお施主さんとの間がギクシャクしたことがないなんてことはないだろう。
全国各地の専門業者向けセミナーでこの点を常に確認している。
いずれの業者の方々も一度や二度この手のクレームに手を焼いた経験がある。
ご安心を。
色むらはそもそもペーストがある状態の土間コンクリート面で発生する。
透水性コンクリートにはペーストがない。
(そのことで水みちができ水が表面にたまらない)
だから、色むらでクレームがない。
さらに、透水性コンクリートの表面は雷おこしみたいに骨材の輪郭がそのまま晒されている。
ペーストにびしっと入るヘアークラックだから目立つ。
ただ、骨材の輪郭に沿って発生するヘアークラックは目視できない。
これでもまだ「やったことないからできません」なんていう?
面倒くさいイメージがつきまとう透水性コンクリート。
実はお手軽でよっぽど土間コンクリートなんかよりも楽。
しかも、全国どこでも0.5m3(地域によっては1.0m3)から配送できる。
この機会に検討してみない?
お施主さんから言われて渋々やるのはプロの仕事じゃないよね?
プロなら率先してお施主さんに提案してみよう。
生コンでいいこと。
宮本充也