2018/12/15
「長野でもあたりまえになる【水を吸収する地面】」

あらゆる生コン工場からあたりまえに小ロット(0.5~1.0m3)から透水性コンクリートが出荷される現実を作ろうとしている。それが、生コン人として社会と環境に貢献できることの一つ。地面は水を吸い込み排水設備は必要最低限がいい。長野は信州生コンからもいつでも出荷される
えっ、透水性コンクリートってこんなに簡単だったの?!
構内の一角に試験施工。外部であるため、雨の日など容易に透水性を確認できる。
実機で製造する。水の加減など、最初は要領を得るまで製造者の努力が必要となる。
生コン工場の職員だけで施工が完結する。つまり、簡単施工を意味する。通常の土間コンクリートと比べてどうだろう?
余った材料でサンプル作成。これらは目立つところに置かれたり顧客に配られたりするためのもの。見学会の都度作成されている。
本来の理解が広がる透水性コンクリート。
普及に携わる僕たちからしたら不思議に感じるのだ。
透水性コンクリートの価値がまるで誤解されている。
難しそう。
とっつきにくい。
面倒臭そう。
そうした誤解を晴らすためには、
そうでないことを伝えることが大切。
誰が?
誰もやらないのであれば問題を感じた人(つまり、僕も含めて全ての当事者)がそれを成すべきだ。
「えっ、透水性コンクリートってこんなに簡単だったの⁉」
「外の施工はなかなか乾かなかったけど、室内のサンプル作成で要領が分かった」
「艶が消えていく感じと、練上がりの理想の状態も、これ(サンプル作成)で把握できましたよ」
これが、現場の生の感想だ。
信州生コン(長野)で内部見学会を開催した。
隣の中野工場からも、試験室が応援と見学。
「結構簡単ですね。うちでも取り組みたいです」
専門家であればあるほどネットで調べないのかもしれない。
工場長「息子がね、自分の庭に『透水性コンクリート』なんかどうだ、って言ってきたんですよ」
二見「あ、それ、もしかしたらうちのHP見たのかも知れませんね」
工場長「あいつ全然関係ない、一般の仕事してるんですよ」
二見「うちのHP、最近は一般の方からの質問も増えてきてるんですよ」
工場長「透水性コンクリートは、目が詰まったら高圧洗浄で元に戻るんですって?息子が言ってましたが」
二見「あ、それ、間違いなくうちのHP見てますね」
(※過去にそのテーマで記事を更新したことがある。)
情報の流動性が増している。
これまで相通じることのなかった個が互いに共同することが可能になった。
既存流通ではどうしても頑なで通りづらかった情報伝達。
新しい方法。
インターネット。
企業間連携。
そうした取り組みが徐々に新しい流通脈を生成しようとしている。
いつかあたりまえになる。
日本の「水を吸収する」地面。
僕たち生コン人は今それを実現しようとしている。
長野でもあたりまえになる。
生コンでいいこと。
宮本充也