2019/01/01
「アスファルトって自分で施工しますか?|共同住宅の駐車場」

共同住宅の駐車場という市場がある。透水性コンクリートが変態・脱皮するために目指すべき市場。アスファルトの独壇場、「共同住宅の駐車場はアスファルト」という常識に切り込む。
共同住宅の駐車場は【透水性コンクリート】
共同住宅の駐車場といえばほぼ100%【アスファルト】。発注者にとって選択肢は皆無。それが、現実。
一方、さらに小さな規模【住宅駐車場】の分野では【透水性コンクリート】の実績が広がっている。
透水性コンクリートは共同住宅に向かないのか?
まるで関係者がグルになっているかのようだ。
住宅外構(駐車場、カーポート)に透水性コンクリートをこの15年普及させてきた立場からすると、
市場
というのは施主や消費者をグルになって騙している。
そんな風に感じられる時がある。
変化や目新しいもの。
それをよしとするのは、施主だけであって、
市場を形成している価値を届ける殆どの人たちにとって、
変化や目新しいものは厄介者
という共通理解があるようだ。
事実、施主から寄せられる相談の中で、
「透水性コンクリートを希望したんですが、そんなもの使ったことないし買う方法もわからないので使えないとけんもほろろに断られちゃって」
一旦出来上がった市場という形は良くも悪くも変化に弱い。
住宅外構でさえそうなのだから、
より規模の大きい共同住宅の駐車場はさらに難しい。
まるで「共同住宅には透水性コンクリートは向かない」かのようなイメージが形成されているが、
逆で、舗装の分野に関して言えば【小は大を制する】が本当。
向かないどころかベストマッチ。
おそらく、費用も性能も誰にとっても理想的。
それが、透水性コンクリートの現実。
自由、安い、長持ちする?
いろんな立場の人にとって価値がある。
ここでは実際に施工を管理(発注)する業者の立場で解説したい。
「アスファルトって自分で施工しますか?」
この問いにその価値の本質が集約されている。
アスファルトは道路会社に発注するもん。
一般には知られてない業界の慣習。
アスファルトは材量も工事もまとめて発注される。
だから、発注者にとっての自由度(自分で材料を調達して施工できない)が極めて低く、
そのことで結果的にコストが高くなっているということは知られていない。
別の記事で詳しく説明するが、
・耐久性
という観点ではコンクリートはアスファルトの比ではない。
ガラスと輪ゴムどちらが長年たってもそのままでいられる?
この問いがすなわち、
・ガラス→コンクリート
・輪ゴム→アスファルト
両者の耐久性の差を示している。
このため、透水性コンクリートであれば「3年たったら水たまり(目潰れ)になっちゃった」なんてことはない。
自分で施工できる透水性コンクリート。
現状における透水性コンクリートの市場占有率は限りなく0に近い。
(10〜20件程度の施工実績)
一旦成立してしまっているグルになった市場に風穴を開ける。
自分で施工できる。
と捉えるか、
自分で施工しなければならない。
と捉えるか。
一部のものづくりに真摯な各位のお力添えで徐々に道は開けてきている。
生コンでいいことが市場を席巻し始めている。
宮本充也