2019/01/05
「ワイヤーメッシュいらないの?【土間コンクリート】」

透水性コンクリート【ドライテック 】の施工には、土間コン施工おなじみの【ワイヤーメッシュ】が見当たらない。そもそも、水透しますよ。さびちゃうでしょ。だから、F材(フッコー製)という結合材で付着強度を高めています。
ワイヤーメッシュ不要という隠れた性能
施工前の様子。砕石路盤の上にはおなじみの【ワイヤーメッシュ】がない?!
そのまま、透水性コンクリートを施工。駐車場だから車が載ることを想定している。厚さは100mmを基準としている。
こちらの動画でもわかるように、【ワイヤーメッシュ】がない。それって、どんなメリットがあるのかな?(動画中にF材投入の様子が見られる)。
ワイヤーメッシュが「要らない」という知られざる性能。
土間コンクリート施工のおなじみ【ワイヤーメッシュ】(Google画像検索から引用)。
言うまでもない、
・持ち運びが大変
・敷設(設置作業)が大変
・施工中も足元が不安定
なのに、施工する。
ワイヤーメッシュ。
道路学会では、
「ワイヤーメッシュはひび割れ抑制に効果無し」
という見解が大半を占めているというのに。
そもそも、参考にしたアメリカではすでにワイヤーメッシュはエクステリアに使われていないというのに。
未だに、蔓延するワイヤーメッシュを土間コンクリートに使うという文化。
それはさておき、
そんなワイヤーメッシュが要らないというのが透水性コンクリートの性能の一つ。
なぜか?
通常の生コンと違って、
骨材と骨材が付着する連続構造の透水性コンクリートに求められる性能。
・付着強度
骨材と骨材がしっかりと手を繋ぎあって上からの荷重に耐えられるように。
そんな性能が求められる。
そのため、
フッコー(仕上げ材メーカー)が開発したF材が混和材として後添される。
セメントは樹脂系などの有機系材料に比して、
・付着強度が弱い
という性能を補うために、超微粒子で構成されるF材が活用される。
そのため、骨材と骨材が緊密に手を繋ぐ。
乗用車などの荷重もものともしない。
ひび割れることなく駐車場としての機能を果たす。
透水性コンクリートは水を透す。
だから、仮にワイヤーメッシュを施工したところで、錆びてしまう。
返って性能を落としてしまう。
だから、F材入ってます。
付着強度をあげてます。
ワイヤーメッシュがひび割れ抑制に効果がある無しの議論はさておき。
ワイヤーメッシュの代わりになる成分がきちんと配合されている。
このことで得られる「困ったの解消」はプロならわかる。
俄然、仕事が楽になる。
よくある質問「ワイヤーメッシュいらないの?」
はい、要りません。
土間コンクリートの苦しみから解放されたいのなら。
透水性コンクリートも1つの選択肢。
生コンでいいこと。
宮本充也