2019/01/13
「水はけが悪くて勾配も取れないから採用しました。仕上げはインターロッキングなんですよ【不陸】」

2019年初日からダイソンは走る。愛知県の雄、毛受建材はダイソンこと大村さんは初日から透水性コンクリート の施工指導に勤しんでいた。憧れ、ヒーローが子供達に「誰にでもなれるさ」と激励するそんな懐の大きさを見せるダイソンが指導した現場は、インターロッキングブロックの下地。
君にだってなれるさ。簡単に施工ができちゃう透水性コンクリート
ダイソンが新年一発目に施工指導をする透水性コンクリートはインターロッキングブロックの下地。https://www.menjo.co.jp/staffblog/2019/01/1983/
2代目まさつぐ(あづまコンクリートの墨田さん)が考案したベニア仕上げは素人さんでも「プレーター」になれる秘儀(プレーター=プレートで転圧する人)。
新年早々、しかもはじめての施工であるにもかかわらず問題なく進む。ダイソンの指導が光る。
「水はけが悪くて勾配も取れないから採用しました。仕上げはインターロッキングなんですよ。」
今回の採用理由。
水はけが悪くて勾配も取れないところにインターロッキングブロック。
下地を通常のコンクリート にしても水はけの問題は解消しない。
だから、透水性コンクリートの採用。
ただし、一抹の不安もあった。
「ドライテックって不陸(ふりく)が無く施工できますか?」
無理もない。
はじめての施工だ。
通常のコンクリートなら慣れている。
不陸(ふりく=でこぼこ)なくきちんとならせる。
わかっている。
けれど、はじめての透水性コンクリート。
自分にはできるだろうか?
自分の腕に自信を持てない。
そんな彼に、スターダイソンはこう声をかける。
「誰にでもなれるさ」
また一人、プレーターが増えた。
(以下、ブログより抜粋)
現場に到着し本日のプレーター(プレートをかける人)のお客様に確認した。 事前にベニヤ板をご準備いただいていたので「上を3回通り走ってください」とだけ伝えた。 「そんなんで俺がやれるの?」 私(ダイソン)は静かに微笑みながら頷いた。 生コン車が到着しいざ打設開始。 敷設は完璧な仕上がり。 ベニヤを敷きプレートでたたき始める。 2枚使い進行方向にどんどん移動していく。 プレーターも慣れてきたのか最初は2人でやっていたがいつの間にか1人に変わっていた。
さながら、羽生結弦君がスケーターを夢見る少年に。
「誰にでもなれるさ」
と激励するかのように。
ダイソンは新年早々、ファンを鼓舞した。
「誰にでもなれるさ」
事実、言われた彼は見事にプレーターとして透水性コンクリートを完成させることになる。
成功体験を得た彼はきっと今後も透水性コンクリートを見事フラットに仕上げていくことだろう。
その先に、日本の地面は変わるのだろう。
またしても日本の地面が変化した。
透水性コンクリートの伝道師ダイソンは常に謙虚だ。
奢らない。
彼の仕事は偉大だ。
多くのファンが彼に憧れてプレーターを目指す。
なのにその背中は常に悲しげだ。
偉大なるプレーターダイソンの偉業は人知れず日本の地面を変えている。
街角で地面にふと目を落としてみよう。
もしかしたらその地面、ダイソンが指導した地面なのかもしれない。
生コンでいいこと。
宮本充也