2019/01/17
透水性コンクリートの性能っていつまで持つの?『ドライテック』と経年劣化|透水性コンクリート・ドライテック・経年劣化・よくある質問

何事も出来立て、新品はいい。透水性コンクリートも「御多分に洩れずでしょ?」。透水・排水・浸透を謳う舗装。それも、最初のうちだけ。「数年経ったら透水しなくなるんでしょ?」。よくある質問の真実。
透水性能何年持つの?
さながら【ザルのように】水が透っていく透水性コンクリート 。でも、その性能は永遠じゃない?
2年以上前に施行された透水性コンクリートの土間コンクリート(石勝エクステリア)。2年経ってもまるで変化しない透水性コンクリートにまたの採用。
普遍的。それが、【コンクリート】の価値の1つ。
目潰れと目詰まりは似て非なるもの。
「どうせ目詰まりしてその内水たまりができるんでしょ?」
批判的にそんな質問を寄せる方がいる。
いわゆる、「よくある質問」である。
わだかまりになっていることがあるのならなるべく質問する方がいい。
製品に関する理解を十分にしてもらって、
その上で採用すべきだ。
そちらのほうがプロのプロたるスキルも向上する。
結論から言おう。
「何年たっても目潰れしません」
これが答えだ。
水が透らなくなるには2つの原因がある。
・目潰れ
・目詰まり
これについて適正な理解を持っておくことは、
透水性
を謳う舗装を検討する際に有効だ。
【透水性】によくある、アスファルトとコンクリートの違い。
水たまりにならない舗装
と聞いて最初に思い浮かべられるのが、
・アスファルト
・コンクリート
どちらも一緒のように思われるかもしれないが、
とんでもない違いがある。
それが、
一方は目潰れして数年経つと水たまりになるが、一方は絶対にそんなことはありえない。
という違い。
アスファルトは石油製品。
仲間で言えば、輪ゴムとかポリバケツなどが挙げられる。
輪ゴムやポリバケツを数年間外に放置してたらどうなる?
これが答え。
アスファルト舗装断面の中に水を透す為に保持された空隙。
これが、輪ゴムやポリバケツのような性質だとしたら。
数年間供用されていたら、
目潰れ
といってたわんでゆるんで、紫外線劣化して空隙が潰れてしまう。
結果、水が透らなくなる。
一方、コンクリートは石やガラスの仲間。
同じく保持された空隙が水を透す。
「西日に数年さらされたら溶けてしまったガラス」
がないのと同じように。
その空隙は永遠に保持される。
溶けたり緩んだりたわんだり紫外線で劣化するなんてことはない。
だから、永遠。
もちろん、土やほこりで目詰まりすることはあるけれど。
アスファルトにもコンクリートにもあるのが、目詰まり。
物理的に土だとかほこりだとかで詰まってしまえば、水は透さない。
ただ、回復は可能。
ケルヒャーのような高圧洗浄で空隙の中の土ほこりは除去できる。
滅多に起きることではないけど。
仮に目が詰まってしまったなんてことになっても大丈夫。
その水たまりはすぐに回復可能な水たまり。
よくある質問。
「水たまりになっちゃうんでしょ?」
その答えは、いいえ、大丈夫です。
コンクリートは普遍的。
生コンでいいこと。
宮本充也