2019/02/28
地面がそのまま【排水設備】でしかも【舗装】(防草)一石二鳥は透水性コンクリートの醍醐味

これまで数多くの送電線鉄塔を請け負ってきた岳南建設はこのところ全ての工事に透水性コンクリートを採用している。その理由は、「地面がそのまま排水設備でありしかも舗装(防草)」ということに気づいたから。
送電線鉄塔下に透水性コンクリートの採用が進むワケ
施工前。クラッシャーランも空隙があって水を貯水する。また、地盤も本来は降雨を地下水系に還元する力がある。
施工開始。静岡県の鉄塔工事案件を受託した岳南建設に材料をお届けしたのは静岡県の生コンポータル(長岡さくら工場)鈴木なみさん(撮影)
敷設(ふせつ)状況。この後プレートで転圧が仕上げとなる。
これで終わりだ。金鏝で何度も仕上げる土間コンならではの作業工程はない。
排水設備を設置しないでもいいワケ。
もちろん、砂利を敷いておく、という選択肢もある。
そうすれば鉄塔のトラス状に組まれたアングルが集めた雨はそのまま砂利の地面に吸い込まれていく。
排水設備は不要、あるいは最低限に止めることができる。
ただし、
・雑草
の繁茂は免れられない。
夏になると雑草たちがぐんぐんと背を伸ばす。
それは不衛生を意味する。
管理状態を要求される鉄塔下は草を生やさないために、
・舗装
されることになるのが常。
すると今度は、
・排水設備
が必要とされる。
もうお分かりだろう。
透水性コンクリートが採用されるワケ。
透水性コンクリートそのものが排水設備はどこでも届く。
これは別段静岡県の特別な事情ってのではない。
実は、日本全国でこの、
排水設備と舗装を兼ね備える透水性コンクリートが採用されている。
・東京電力
・中部電力(今回)
・関西電力
・中国電力
・九州電力
これまで材料を提供した電力会社を記憶の限りざっとあげるとこんな感じ。
日本中どこにでも生コン工場はある。
生コンポータルは全国生コンアライアンスと共同している。
ともに、生コンという価値を市場に届けている。
だから、この価値。
どこかの地域の何か特別な製品というわけじゃない。
日本中どこでも普通にお届けできる普通の製品。
排水設備と舗装を兼務する透水性コンクリートも、
生コンでいいこと。
宮本充也