2019/03/07
「生コン工場にとってのメリットって何?」巷で話題の【透水性コンクリート】を生コン工場がやる理由

生コン製造に携わっている人のリアル「楽して仕事を終わらせたい」は恥ずべきことじゃない。代行試験が無い、取りが早い、クレームがない。世の中に求められている生コン「透水性コンクリート」は実は生コン実務者の強い味方。
透水性コンクリートは生コン実務者にとっての救済者
全国で普及が進む透水性コンクリートってどんなだろうか。どんなイメージを持ってる?
送電線鉄塔下の土間コンでは作業員の方に「普通の土間コンより楽だからこれから東電に営業してよ!」とご評価をたまわる。
透水性コンクリートは普段アスファルトなど他製品が採用されるシーンにも適用される。つまり、市場が広がる。
コンクリート新聞の敏腕記者神戸さんに作ってもらった工場募集記事。普及に必須の供給体制の構築を持って、日本の地面を変える仕事を加速させる。
生コン工場にとってのメリットをまとめる。
まず、収支。
全国ところどころ流通価格はまちまちであるものの、
「材料代は生コンの倍以上、3倍なんてことも」
が現実。
つまり、
1台で4m3運んだら、1台で2〜3台分の売り上げが立つ。
それはそのまま利益にも影響する。
つまり、楽して儲かる。
(施工者、施主それぞれにきちんとメリットがあるのでご安心を。それじゃなきゃ売れない)
続いて、市場創造。
これまで安易にアスファルトが施工されてきたような場所に、
・水はけ
・耐久性
などが評価されて透水性コンクリートが採用されている。
(コンクリートはアスファルトに比べ高い耐久性を有し、恒久的な使用が可能であることは周知)
これまでに生コンがお呼びでない市場に生コンの活躍するフィールドが広がる。
仕事の幅が広がる。
社会からの期待が高まる。
つづいて、代行試験が無い。
これ、結構重要な気がするけど、どう?
民間が主で普及が加速している。
極論、公共なんか要らないと思ってる。
欲しけりゃ売ってやるくらいの態度で構わない、って。
なぜなら、書類よこせ、実績よこせ、あれよこせ、これよこせ。
挙げ句の果てには試験をあれこれ要求される。
で、担当者の保身で採用を見送ったりする。
うざい。
それなら、いいものを適正に評価してもらえる民間だけでも十分市場は広がっている。
そんな、民間。
例えば、住宅のカーポート土間コン。
これまで代行試験呼ばれたことある?
だから、面倒な作業がない。
透水性コンクリートの価値。
取りが早い。
これも、すごく重要。
透水だからメッシュを敷設しない。
だから、場合によっては生コン車が入っていって直取り(ぢかどり)可能。
だから、早い早い。
さくさく取りが進み、さっさと帰れる。
きわめつけ、クレームがない。
土間コンあるある、生コン工場だけじゃ無い、クレーム。
・ひび割れ
・色むら
これは、何に起因して問題になるかというと、
ペースト。
ペーストの上に、ひび割れや色むらが発生するから目立つ。
問題になる。
透水性コンクリート、ペーストがない。
だから、ヘアークラック見えません(まじ)。
色むら、そもそもペーストがないから発生しません。
生コン工場に喜びを届ける。
もちろん、最終的にはお施主さんや業者さんに価値を届けなければ評価されないけど、
かといって生コン屋さんは苦しみましょう、みたいなことではやっぱり普及はおぼつかない。
WIN WIN
関係するすべての組織と個人がWIN。
それが、巷で話題の透水性コンクリートの本質。
そして、それも、生コンでいいこと。
宮本充也