2019/03/18
一挙紹介!「一体どれだけの【透水性コンクリート】が流通しているの?」選べるようになってこそ!

今、一体どれだけの種類の透水性コンクリートが存在するのか。残念ながらまだ一般的ではない土間コンとしての透水性コンクリートは「選べる」ようになってこそ次世代の土間コンとしての地位を築けるはず。ここでは、我が国で流通している透水性コンクリートを一挙紹介。
一体どれだけの透水性コンクリートが流通しているの?
https://www.watanabesato.co.jp/products/permeacon/
パーミアコン
我が国の透水性コンクリート舗装の草分け。
今はご勇退された佐藤渡辺社の役員さんが開発。
日本の透水性コンクリートの代名詞と言っても過言ではない、
パーミアコン。
施工実績は30年以上に及ぶ我が国を代表する透水性コンクリート王様。
パーミアコンを展開する佐藤渡辺社は道路会社。
主に、公園や建築外構の大規模舗装を得意として、
その独自の製造・施工ネットワークは日本全国に及ぶ。
https://remic08.hp.gogo.jp/sp/free4.html
ポーラスアイ
生コン屋さんの透水性コンクリートの草分けであり歴史は長い。
岐阜県関市で操業されるレミックマルハチ社(生コン工場)が、
運搬可能エリアの顧客向けに販売している。
同社顧客にとってのポーラスアイは土間コンの選択肢としてすでに定着しており、
毎月ポーラスアイは安定して出荷されている。
顔料を製造時に練りこんでいるカラーリングが特徴。
(他社はトップコートを標準としている)。
https://www.fm-tnbase.co.jp/about/index.html
TNベース
三重大学など研究機関や民間企業ら(アムラックス)の連携で日本全国に展開する透水性コンクリート 。
各エリアに販売、施工代理店を展開して供給する。
同社もポーラスアイなどに次いで長い歴史を有している。
また、WEBでの広報活動にも精力的な活動を見せる。
道路会社各社(ガイアートT.K、大成ロテック、NIPPO、鹿島道路、前田道路、世紀東急工業他)
道路会社各社もセメント、混和剤メーカーらと共同して透水性コンクリート舗装の技術を持っている。
我が国では道路会社=アスファルト会社であり、
佐藤渡辺を除いて透水性コンクリートをメインに販売する企業は少ない。
いずれも公園や建築外構などの公共の大型案件に集中し、
住宅外構などの中小規模には普及実績が薄い。
エコシステム K-グランド(c)
生コンポータルの残コン技術フォーラムのパートナー企業。
北陸の生コン圧送会社の雄、川端工業がこのほどリリースした透水性コンクリート 。
特徴は再生廃瓦を主要骨材としている。
廃瓦の処分は社会的な問題となっており、
同社は福井県福井市で廃瓦の受け入れを担っている。
廃棄物再生など今後の普及に期待したい。
その他
上記で紹介した製品以外にも存在はあるものの、限定的。
我が国の透水性コンクリートは数えられる程度の流通実績。
両手があれば数えられる。
生コンポータルでは上記透水性コンクリートの取り扱い・紹介をしている。
市場と顧客にとって透水性コンクリートは有効。
市場と顧客にとってそれが「生コンでいいこと」と信じる立場であり、
現状の流通実態の希薄さそのものに課題意識を持っている。
両手で数えられる程度しか流通していない。
つまり、市場と顧客にとって「選べない」ことこそが問題。
より多くの透水性コンクリートが市場に参入し活性化することを期待してやまない。
それは大きな、生コンでいいこと。
宮本充也