2019/04/23
「駐車場といえばアスファルト」という【常識】を変えるのは一筋縄ではないけれど

貸事務所アプローチ水勾配もありますが、「両サイドの駐車場を排水性アスファルトで施工されるので雰囲気を合わせるため」。骨材最大寸法10ミリ、7m2、厚さ100mm
施工:岩城造園、製造:長岡さくら工場
「両サイドの駐車用をアスファルトで施工されるので」
7m2アプローチ部分。岩城造園さんは15年前から透水性コンクリートに理解を頂いている。
施工は慣れたもの。さすがは普通の生コンのように日頃からご利用いただいている岩城造園さんの腕前は見ていて気持ちがいい。
7m2は10分以内といったところか。別で発注されている駐車場工事がアスファルトだったこともあり、「雰囲気を合わせるため」透水性コンクリートが採用された。
常識を変えるのは一筋縄ではいかない。
駐車場といえば誰にとってもアスファルトだろう。
これが常識だ。
道路、舗装といったらアスファルト。
これは専門家なら信じて疑わない。
あたりまえのこと。
そう、常識だ。
今、加速度的に普及を見せている今回施工された透水性コンクリート。
15年前事業開始時は見渡す限り見ることができなかった。
透水性コンクリートを知識として持っている人も少なかった。
「水透すの?すごぉい」
である。
エクステリアなど身近な舗装はもちろん土間コン。
アスファルトか土間コン。
そこに今変化を起こしている。
少しずつエクステリアの土間コンの役割を透水性コンクリートが果たそうとしている。
15年前の常識は少しずつではあるけれど今変わろうとしている。
次は、一般駐車場。
店舗や共同住宅、施設の駐車場をアスファルトではなく透水性コンクリートに。
今回別発注だからどうにも提案しようがなかったけれど。
それは「駐車場はアスファルトに決まっている」という常識のおかげ。
その常識を果敢に疑い透水性コンクリートの普及を加速する。
今、エクステリア土間の常識が変わろうとしているように。
「駐車場、ああ、透水性コンクリートもあるようだね」
程度でも巨大な変化だ。
今回分離発注で採用された透水性コンクリートは、
「雰囲気を合わせるため」
が採用理由。
さらに何年か後。
透水性コンクリートに雰囲気を合わせるために、アスファルト。
そんな逆転現象が起きるのかもしれない。
それだけの価値はある。
あとは実効に移すのみ。
生コンでいいこと。
宮本充也