2019/05/05
「現状を否定し対案を示す」新技術【有機アスファルト】について

植物とアスファルトの融合で自然環境保全を期待する新工法(技術)「有機アスファルト」とは?
自然環境保全「有機アスファルト」について
アスファルトには蓄熱作用があることが知られている。
昼間熱された舗装面は夜にも熱を溜め込んでいて熱気はなかなか引かない。
ヒートアイランド現象の主要因とも指摘されている。
ゲリラ豪雨。
冠水被害。
それは、日本の舗装の95%と言われるアスファルトが地表面を完全に覆い尽くすことで起こる。
人は自然を支配することはできない。
そんな背景から期待されている自然と調和する有機アスファルトという考え方が生成した。
有機アスファルト舗装面の写真(https://daichisaisei.net/ から引用)。
ウッドチップを配合し適度な空隙を保持されたアスファルトの転圧状況。
仕上げの状況。詳細は活動レポートからご覧いただけます。
日本の舗装の95%はアスファルトという現実を否定していても、問題は解決しない。
一般社団法人 大地の再生結の社づくりの活動。
大地の再生。
200年前の何にも覆われていなかった呼吸する地面。
現状を否定するだけで対案を示さないのは何もしないのと同じ。
経済が発展し、今更「舗装しません」はできない。
その現実を直視し、アスファルトを批判するだけではなににもならない。
ちょっと待って、コンクリート検討した?
おそらく、コンクリート産業の不徳のなすところ。
情報発信をしなさすぎて、「舗装といえばアスファルト」が常識となっている。
「え?コンクリートも舗装に使われるの?」
くらいの認識なのかもしれない。
なぜなら、たった5%しかコンクリートは舗装を占めていない。
さらに、その中のたった5%未満しか、ポーラスコンクリート舗装は採用されていない。
「え?まさか、コンクリートも水を透すの?」
かもしれない。
アスファルトを否定する。コンクリート舗装を検討する。その理由。
チャンスがあれば彼らに接触してみたい。
コンクリート舗装を検討すべきいくつもある理由を列挙したい。
1)アスファルトプラントよりも沢山ある生コン工場
アスファルトプラント800に対して生コンプラントは全国に3,200と言われている。より身近で調達しやすいという性能。
2)蓄熱作用が低いため路面温度のさらなる低減が期待できる
熱可塑性樹脂(アスファルト)に比べコンクリートは石やガラスの仲間。熱をためない。だから、熱されてもすぐに冷める性質を持っている。
3)自然由来
化石燃料をぐつぐつ煮てわざわざ作り出されるアスファルトに比べてコンクリートはその全てが自然由来(無機)。今は再生技術も進化している。副産物利用(フライアッシュや高炉スラグ、エコセメントなど)が進む。
4)強度・耐久性
アスファルトとはいえ有機物だ。紫外線や水により甚だしく劣化する。一方、コンクリートは無機物。石やガラスのように耐久性は普遍的。強度のコントロールも自在だ。
誰しもが地球環境を真剣に考えている同志。
地球がこれ以上汚染されるのを見てはいられない。
辛い。
身を切るような思いだ。
それは、きっとみんな同じこと。
現状を否定するだけで対案を示さないのは何もしていないのと同じだ。
地球市民として責任ある立場。
それは、現状をきちんと否定した上で対案を示し実践する。
そんな個人や組織が互いにつながりあい連携し実現する時代が到来したのかもしれない。
この技術をご紹介下さった方もその1人。
ご配慮に心から感謝します。
経済人の1人として僕たちも可能な限り行動を起こしたい。
未来世代からの搾取によって現在の経済成長を確保する。
そんな経済は虚像だ。
生コンでいいこと。
宮本充也