2019/07/19
【栃木】「水勾配がきつすぎて危険」車とバイクと自然を愛するお施主さんの決断

栃木県下都賀郡。新築駐車場土間コンクリートの勾配がきつすぎて車を洗車すると水が全部道路に流れてしまい心苦しくイヤで仕方なくお金を貯めてやり変えを決意。車とバイクが好きなので駐車場に勾配があるとバイクの駐車も良くないし、車にジャッキをかけた時も怖かった。工事が終わり大満足。
製造:大木生コン、施工:エクステリア専門店AG(77m2、厚さ100mm)
土間コンクリートにはつきものの【水勾配】を解消!
Before 土間コンクリートを撤去し、水勾配(排水のための傾斜)をなくし真っ平らな路盤を作る。
今回材料の供給を協力していただいたのは地元の大木生コンさん。今こうして日本中の生コン工場が透水性コンクリートを製造するようになっている。
施工開始。こうして生コン車で生コンと同じように届くのは透水性コンクリート。現場で製造するなんて大変でしょ?
After 水勾配に苦しむお施主さんの悩みを解消。これで、どんなにじゃぶじゃぶ車を洗ってもその水はそのまま地面が吸収するし、ジャッキアップも平らな地面で安心。
車とバイクをこよなく愛する人の気持ちに応える
土間コンにはつきもの。
水勾配。
それは、人類が大地を、そして自然を支配しようとした時から始まった。
アスファルトやコンクリートで覆われた大地は死ぬ。
本来豊かな地下水系は破壊される。
湧水は枯れる。
地面は降雨を吸収することがない。
水勾配という人類の工夫で排水溝に流れるようコントロール(支配)され、それらは本管に誘導され、河川、そして海洋へ処理される。
人が自然を支配しようとする象徴。
水勾配。
それは、人々にとってはたんなる坂。
坂の上で車やバイクを駐車する。
ジャッキアップをする。
洗車する。
その水は道路に流出する。
感性の鋭い方ならこれがいかに不自然かに気付くはず。
本来大地と人類は共存してきたはず。
空調も完全にコントロールされたコンクリートの箱の中で1日中働いている人たちが週末自然を求めるように。
人は本来大地や自然と調和する生態系の1部でしかなかったはず。
自然を支配しようなんてどこまで狂ってしまったのか。
車もバイクも自然に溶け込むための乗り物。
大好きな自然と調和しよう。
人類は特別な生き物じゃない。
本来自然と調和するべき生き物。
透水性コンクリートにはそんな文脈が織り込まれている。
宮本充也