2019/08/14
「なんで長岡生コンの構内舗装は透水性コンクリートじゃないの?」

そんだけ「大地を再生する」とか「地下水系に雨水を還元」とか言ってるのに、どうして長岡生コンの舗装は水を透さない普通の土間コンクリートなの?そこには大地を削らない・汚さない・再生する、水を汚さない、CO2を固定化するコンクリートの深淵なる理由があった。
長岡生コンの舗装が透水性コンクリートじゃない理由
3年前に新設・移転した長岡生コンクリート(長岡さくら工場)の舗装は通常の土間コンクリート。
「あれ?他所には透水性コンクリートを売っといて、自分ところはちゃっかり土間コンですか?」
おやおや?
水透してないですね。
あらあら、水勾配もめっちゃついてる。
水はけっすか。
生コンポータルの運営元長岡生コンは、
・水たまり
・水勾配(傾斜)
・草むしり
・環境性能
・施工性
・耐久性
いろんな言葉を弄して他所には透水性コンクリートを売り込んでおきながら、自社の地面は土間コンクリートっすか。
もっともな疑問である。
「いやはや、紺屋の白袴でして・・・、お恥ずかしい」
とはならないからご安心を。
当社が運営する長岡さくら工場が透水性コンクリートを採用していないことには実は深淵なる理由があったのだ。
その理由には当社が標榜する、
大地を削らない・汚さない・再生する、水を汚さない、CO2を固定化するコンクリート
における、
・大地を削らない
・水を汚さない
の2点があった。
大地を削らない。
実は単なる土間コンではない。
これら土間コンに使用されている生コンクリート、実は100%残コン由来の生コン。
https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/post_324.html
つまり、生コン工場で発生する、
・残水
・洗浄水
・残コン
全てを再生資源として100%骨材と代替して作られた生コンクリート。
つまり、大地を削ることなく製造された生コンクリートで土間コンを施工してあるのだ。
(厳密に言えばセメントは大地を削ってはいるものの、使用セメントは100%エコセメントとなっている)
それなら、再生回収骨材を用いて透水性コンクリートにすればいいじゃん。なんでしなかったの?
水を汚さない
スキャンダルを追及される芸能人や政治家を見ていると気の毒だなあと感じることがある。
そこまで追求されるのは有名税みたいなもんか、と。
大地を削らない・汚さない・再生する、水を汚さない、CO2を固定化するコンクリート。
標榜する内容が高邁であればあるほど。
そこに自己矛盾でもあろうものなら徹底的に糾弾される。
それが世の定め。
「おい、生コンポータル。そんだけ偉そうにご高説のたまわっておいて、てめえんところは降雨を大地に還元しないんかい」
ごもっともな追求である。
まあ、待ってくれ。
そこに座って、ちょっと落ち着いて話を聞いてくれ。
生コンポータルの地面が水を透さない理由は、
「大地を汚さない、水を汚さない」
ためにあるのだ。
完全クローズドな生コン工場。
生コン工場が取り扱っている製品は生コン。
汚水は高アルカリであることが知られている。
高アルカリの汚水がじゃんじゃん地面に吸い込まれていくとどうなる?
土壌のアルカリ汚染。
六価クロムなどの重金属による汚染。
そもそも生コン工場は通常「水質汚濁防止法の特定施設」とされる。
なにせ、水の次に流通する材料生コンを洗ったりして水を汚しているからだ。
しかも、通常はそれらを排水しているからだ。
なのに、当工場、
水質汚濁防止法の特定施設に指定されていない。
https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/post_211.html
つまり、水質を汚濁していないからだ。
大地を汚していないからだ。
どうだ、参ったか!
特定施設の届け出不要 水質汚濁防止法で(コンクリート新聞)。
日本中の生コン工場がこんな風になったらいいよね?
もし、そうなれば。
日本中の生コン工場が、
大地を削らない・汚さない・再生する、水を汚さない、CO2を固定化するコンクリートを製造する工場になったら。
日本がリーダーシップを取り、
世界中がそうなれば。
生コン産業はきっと新しい形で社会と自然に貢献できるようになるはずだ。
だって、水の次に流通する材料をそれぞれの地域で製造している産業なのだから。
宮本充也