2019/08/24
【京都】「すぐに終わる、水はけ水勾配やひび割れ色むらから解放」施工者にとっての透水性コンクリート(オクセ)

古都京都は老舗のオクセ株式会社では地元エクステリア関係者を多数招いて「生コンでいいことセミナー」透水性コンクリート施工見学会が開催された。景観の街京都でも透水性コンクリートが普及拡大が始まる。
景観の街古都京都での透水性コンクリート普及(オクセ株式会社)
奥村建築資材料店(現オクセ)は麻生セメントの特約店。看板からその歴史をうかがえる。
施工箇所。施工が完了すれば他の舗装材(インターロッキングブロックなど)と共に展示される。水を張ったバケツをひっくりかえせばその性能はすぐにわかる(https://www.sankou-g.co.jp/index.html)。
インストラクターはこの僕が素人ながらも中原建材で製造された透水性コンクリートの敷設・仕上げ作業に当たる。
秘技「ベニア仕上げ」はプロではなく素人さんが施工する場合に不陸(凸凹)回避のための工夫。
およそ10分で完成。
施工後の透水性コンクリートの性能について説明会を開く。
施工者にとっての透水性コンクリートの性能。
働きかける対象が重要だ。
「水を透す」
ではない。
水を透すことは施工者にとっての性能とはならない。
そんなご説明をした。
・すぐに終わる
これが最大の性能だろう。
土間コンクリートは1日仕事。
雨も降れば工期がずれてみんな困る。
「うんうん」
と皆さん頷く。
透水性コンクリートの場合、デモ施工でもたった10分で終わらせたように、
「すぐに終わる」
が最大の価値となる。
駐車場2台分程度でたった30分で終わる。
・水勾配、排水設備の悩みから解消される
さらに、土間コンクリート普遍の課題。
水勾配、排水設備の問題から永久に解放される。
これも強みの一つ。
水勾配で舗装がやけに斜めになったり、排水設備をたくさん設置しなければならなかったり。
そもそも、勾配が取れなかったり。
そんな悩みはもう過去のものだ。
・ひび割れ、色むらの問題解消
土間コンクリートの場合ようやっと施工が完成したとしても残る懸念が、
「ひび割れ」
「色むら」
コンクリートである以上これは不可避な現象だということは施工者や製造者の理屈。
一生に一度の買い物で鼻息の荒いお施主さんの目は常に厳しい。
しかも、根拠がない。
感情だけで燃え上がる。
そんなひび割れ、色むらはコンクリートのペースト(あるいは水)に起因して起きる現象。
ペーストがない。
だから、色むらはできない。
骨材の輪郭がそのままでる。
だから、ヘアークラック(ひび割れ)は発生するけど「見えない」。
全国各地の見学会で来る日も来る日もこんな説明を展開している。
週末を迎えた。
京都市内を4時間ほど散歩してリラックスしよう。
来週は博多、そして名古屋、静岡と続く見学会。
徐々に施工者らの意識が変化している手応えを感じている。
宮本充也