2019/09/03
「川から海へ流れていく(プラスチック)ゴミを減らしましょう」意外な手段

マイクロプラスチックの生態系に与える影響が取り沙汰されて久しい。矢面に立つのはストローやビニル袋などの身近なプラスチック製品。「川から海へ流れていくゴミを減らしましょう」。ちょっと待って!他にもできることがあるよ!マイクロプラスチック問題の意外なソリューション「透水性コンクリート」
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201905/1.html
川に流れないようにする方策としての透水性コンクリート
ポイ捨て、放置プラスチックごみが散乱し、主に水(そして風)に誘導されて河川へ流れ込む(出典https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201905/1.html)。
まずは、ポイ捨てするな。
と言いたいところだがここはぐっとこらえよう。
「なんて非常識なやつなんだ!」
と怒り心頭に発することだってある。
ただ、所詮他人の行い。
これまで他人になにかを期待したりお願したり強制したりして、他人が自分の思惑通りに行動してくれたことがあるだろうか?
20年近い経営者経験から言わせてもらえば、人は思う通りに動かない。
それがいくらこちらに正義があることだったとしても。
人は他人の思惑でコントロールされる存在ではない。
悔しいことだがこれが真理だ。
「ポイ捨てするな!」
といったってポイ捨ては根絶しない。
ポイ捨てされても大丈夫な環境を整備しておくしか僕たちにはできない。
水は高いところから低いところへ移動する。
便利な暮らしを支えて来てくれたプラスチック製品に目くじらをたてる前に少し冷静になって考えてみよう。
海へ流れるプラスチックごみの流通経路。
足が生えてひとりでに川に飛び込んで海に流れ込むわけじゃない。
降雨など路面に溜まる水に浮く形で低い方低い方(水勾配、排水方向)に誘導されて川に流れ込む。
そして、やがては大洋へ。
渚に漂着するプラスチックごみ。
漂着するのは一部分で、大半は海の底に沈んだり、海洋生物に被害をもたらす。
今世間の目線は全て「プラスチックけしからん」となっている。
本当にプラスチックが怪しからんのか?
それはあまりにも近視眼な物事の捉え方ではないのか?
政府はこうしたキャンペーンを打つことによって人の行動に変化を起こさせようとしている。
冒頭にも述べたようにこれでは十分ではない。
(もちろん従順な人たちは問題意識を持って従うかもしれないが、そもそもそうした人たちは最初からポイ捨てなどしない)
地面の水が流れなくなったらどうだろう?
さながらコペルニクス的な発想の転換。
地面の水が川のように低い方に流れなくなったとしたら。
降雨は瞬時に路面に吸い込まれてしまうとしたならば。
プラスチックごみは水に浮いて移動することはない。
果たして排水設備や河川、そして大洋に流れ込んで行くことがない。
大量のポイ捨てされたプラスチックごみは移動することなくその場で捕捉され適切な処分を受けることとなる。
透水性コンクリートが整備された舗装。
どれだけ雨が降っても表面にプラスチックごみは浮遊せず、したがって海洋を汚染するということは考えられない。
何事も抜本的なアプローチ。
生コンポータルでは今はまだ希少な透水性コンクリートで日本中の舗装を置き換えようとしている。
日本中の地面が耐久性がありたちどころに水を吸収するとしたら。
このifは日本中の枯れた井戸水や湧き水を復活させるだけじゃない。
洪水被害を軽減し、ヒートアイランド現象やゲリラ豪雨といった災害もなくなってしまう。
そして、当今話題のマイクロプラスチックも。
建設業は自然にダイレクトに影響を及ぼす産業。
インフラビジネス。
末席を汚す一人として。
透水性コンクリートの普及という使命感に燃えている。
宮本充也