2019/09/10
【埼玉】「土間コンじゃ無理だよね?」台風迫り来る悪条件での施工実績

埼玉県久喜市。一般からの問合せで透水性コンクリートを希望され生コンポータルを閲覧したところ「簡単そう」だったので自宅で練習施工するも自信が持てず、施工指導付きで今回本番。台風予報で午後2時ぐらいから雨に備え、朝7時から13時終了。直後雨が降りだしシート養生。
製造:渋谷建材、施工:匿名(140m2、100mm)
台風15号が迫り来る悪条件の中でもたくましく施工完了140m2
台風15号の影響で日曜日14時から雨天の予報の中午前7時より施工開始。
いつ降るともわからない雨対策のためブルーシートを転圧仕上げが終わった面にかけていく。
140m2完成は13時ごろ、つと降り始める雨に慌ててブルーシートを全面に。
140m2、台風迫り来る中土間コンクリート施工しますか?
もしも透水性コンクリートの施工を嫌がる施工者がいたらこう言ってあげてほしい。
きっと、鼻で笑われる。
「これだから素人は」
ただ、その素人を内心馬鹿にするプロは所詮それまでの常識に縛られているだけ。
土間コンクリートは1日仕事。
仕上げは夜、深夜に及ぶことも。
降水確率50%だって絶対に施工しない。
専門家の近視眼。
それ以外のことは見えない。
仮にそんな情報があったとしてもそれをやすやすと受容できない。
これが、プロにとっての落とし穴。
実際、透水性コンクリートなら140m2、台風迫り来る中、施工完成できちゃうのだ。
生コンじゃ無理、透水性コンクリートなら大丈夫。なんで?
ここからは専門領域の話。
なんで生コンじゃ無理だけど、透水性コンクリートならいけるのか?
それは、
セメントペーストが極端に少ないから。
通常生コンはセメントペーストが潤沢にある。
水、セメント、シルト分で構成されているペースト。
砂利とか砂がこの「ペースト」に絡まったものが生コン(出典https://www.morimoto-koumuten.jp/staff-blog/13167)。
このペーストが潤沢にある場合(生コン)。
ペーストの中でもっとも密度の低い「水」が生コン施工後上面に浮いてくる。
これをブリーディングという。
このブリーディングこそが生コンが早く完成しない最大の理由といっていい。
ブリーディングが引いてから(乾燥してから)、金鏝仕上げという工程に移る。
そのため、生コンによる土間コンクリート施工は非常に時間がかかる。
その最中に雨でも降ろうもんなら全てがパー。
一方、透水性コンクリート。
このペーストが極端に少ない。
だから、ブリーディングが発生せず、敷設後すぐさま仕上げ(転圧)に移行できる。
これが驚異の迅速施工の理由。
ITにより専門家じゃない人も専門家以上の情報に触れることができるようになった。
専門家はうかうかしてはいられない。
新しいことを拒絶しているプロはそのうち指名されなくなってしまう。
プロなら積極的に新しいことに挑戦して行きたい。
それこそ、素人に笑われないようにね。
宮本充也