2019/10/08
【静岡】「普通の土間コン打つのなら、再生生コンにしない手はない」

現場、ものづくりラストマイル、フロントエンド、辺境、今日もそれぞれの現場で 活躍する様子はITを駆使してすべての現場で共有されている。「普通の土間コン打つのなら、再生生コンにしない手はない」
(三島市谷田、4m3)
土間コン(駐車場)の役割は応力の地盤への伝達であり構造物ではない
再生生コンで打設された土間コンクリート。
この写真を見ていわゆる普通の生コン(JIS生コン)と何か違いは見られるだろうか。
強度もある、各種性能も満足している。ただ、JISマークがない。
いつからだろうか。
猫も杓子も「JISコンで」と余計な協議を避けるようになったのは。
技術者は市場と顧客が求めるものを提供するのが仕事のはずだ。
いつしか教科書通り。
ただ、教科書。
これまでの積み重ねであって、新しい時代が要求することやものが書かれているもんじゃない。
それは、JISマークとて同じ。
法律も同じ。
後追いで整備される(あるいは整備すらされない)のが、JISなど規格であったり法律だ。
技術者なら、先端を作る側でありたい。
そのあり方をその他大勢が頑張って規格化すればいいのだ。
市場と顧客の声を感じてそれを形にしていきたい。
その具体的あり方が、「再生生コン」。
そして、この再生生コン。
JIS生コンを要求しない土間コンクリートと非常に相性がいいのだ。
およそ出荷の大半はこうした非構造物、つまり土間コンクリートに採用される。
どうせ全く見分けがつかないなら安い方が良くない?
この再生生コン。
残コンが原料となっている。
残コン。
あっても困るし捨てるしかない残コンだったそれを原料に変換する。
マイナスのものに価値を与える。
それを使っている再生生コンは当然「安い」。
そして、JIS工場が通常のプロセスで製造している。
JIS品と見分けはつかない。
性能も一緒。
これが、現実だ。
ただ、残念なことに、どこでもかしこでも作ってます、とはなっていない。
そこは透水性コンクリートと異なる部分だ。
その点に力を入れたい。
どこかの特別な工場では練ってますよ、では流通はおぼつかない。
求められているものなら、きちんと答えなければならない。
それが、使命だと感じている。
「普通の土間コン打つのなら、再生生コンにしない手はない」
宮本充也