2019/10/19
【福岡】「実験!自然な風合いの土間コン補修」見学会コンテンツ

全国開催中の生コンでいいことセミナー新コンテンツとして施工者なら必ず悩んだことがあるはず「土間コンクリートの補修」。色むら、ひび割れ、見た目だけの問題、されど大きな問題を解決する方法。
自然な風合いの土間コン補修への道
こちら実験用に選ばれた土間コンには無数のひび割れが散見される。
こちらも実験用土間コンはあらかじめH2クラックメンテでひび割れ補修(充填)されている。
そして、これ。スプレー補修剤かんたんボカシ剤(住友大阪セメント)。
特徴は塗装(塗膜)ではなく、基材(土間コン)と同様の性質を持つセメント系材料でぼかすこと。
こちらも吹付後の土間コンの様子。
残された問題は「土間」という供用環境。
この後が重要。
補修箇所が壁ならいい。
床、土間という供用環境は過酷だ。
車が乗り入れる。
人が往来し踏圧にさらされる。
削れる。
その過酷な環境にこのボカした箇所がきちんと耐えられるか。
今回完全に無機材にこだわった理由。
それは、「塗膜だとどうしても不自然になってします」ということだ。
灰色の塗膜で補修する。
最大のデメリットは「雨が降ったらそこだけ濡れない」という不自然さ。
どんなに綺麗にボカしても雨が降ったらバレる。
また、数年数十年経過すればその部分だけ別の性質の材料なわけだから周囲との違いが目立つようになる。
だから基材と同じ無機質セメント系材料での補修(ボカシ、打放しペイント)にこだわった。
無機含浸材の採用。
そうした理由から施工箇所にさらに無機質で含浸し強度を高める材料を採用することにした。
この手の製品は打ち放しコンクリートを密実にして耐久性を高めるためのもので多数発売されている。
その材料を土間コン補修に適応する。
https://www.nr-mix.co.jp/rc/recovery/
未だ実験段階。
見た目はなんとか自然な風合いにできそうだ。
雨が降ってもきちんと周囲と同様に濡れ色になる。
さあ、耐久性はどうだろう。
今後この取り組みは繰り返される見学会に従って都度アップデートされていく。
施工者なら誰もが悩む、「土間コンの補修」。
この技術。
全国の施工者やコンクリート関係者の知恵とともにマッシュアップしていきたい。
宮本充也