2019/11/14
【福岡】「高級住宅地での採用!」まだまだとっつきにくい透水性コンクリート

新宮町花立花、駐車場とアプローチに採用。こちらは電柱が全て地下埋設されるような高級住宅街。WEBを見て野方菱光にお電話をいただき材料購入となった(野方菱光吉田さん報告)
製造:野方菱光、施工:瓜田(100m2、12m3、4人、6時間)
とっつきにくさを解消するためには一体何が必要なのだろう
施工Before。
当初家周りとアプローチ(上段)を透水性コンクリートで舗装としていたが、設計変更で下段の駐車場にも採用ということになった。
こちらが境界が道路と接している駐車場スペース(下段)。
初めての施工(瓜田)ながらも4人で100m2にも及ぶ面積を施工。
通常の生コンによる土間コン施工では考えられない。
もう、2〜3人は欲しいところだろう。
また、仕上げだって夕方には終わらない。
ブリーディング(浮水)が引くのを待ってから金鏝3回仕上げ。
深夜に及ぶことだって稀ではない。
コンビニほど身近じゃないにしても。
全国に60,000店舗あるとされるコンビニほど身近じゃないにしても。
建設従事者にとっては結構短かな生コン工場。
その数全国に3,200と言われている。
そして、それら工場は全て透水性コンクリートを製造する性能を有している。
理屈で考えれば、
「施工がものすごく大変で手間ばかりかかる土間コンなんかやめてしまって、透水性コンクリートにしたほうがみんなハッピー」
なはずなのに、現実はそうはなっていない。
瓜田さんのようにこうしてわざわざ問い合わせをしてきて初の施工に踏み切る人の数はまだまだ少ない。
なんで?
その、「なんで?」を問い続けてきた15年だ。
とっつきにくさを解消するには一体何が必要なのだろう?
現実問題としてまだまだ普及していない。
土間コンの常識といったら透水性コンクリートになってない。
つまり、まだまだ市場と顧客にとって「とっつきにくい」存在が透水性コンクリート。
理由は色々あるだろう。
生コン産業や建設産業の閉鎖性。
保守性。
新しいことにすぐに飛びつかない性質。
数え上げればいくらでも考えられる。
「だから、ダメでした」
にしたくない。
理由が挙げられるならそれら全てを解消していきたい。
事実これまでもその理由を解消し続けてきた。
知られていない。
それなら、知られるために情報発信を始めた。
ブログ毎日1年365日3本を初めて3カ年と8ヶ月が経過している。
触ったことないから不安。
それなら、施工や実物を体験してもらえるようにと見学会を始めた。
ほぼ、毎月20回くらいやっている。
そして、ネット通販との協業も始まった。
日々、地道な活動と成果のギャップに焦りを感じないではない。
もしかしたら間違った道を歩んでいるのではないか。
そんな不安に苛まれることだってある。
でも、確実に1年前、2年前、3年前と景色は加速度を増して変化してきている。
今日は岡山、明日は愛知、明後日は岐阜。
孤独な普及活動の旅はまだまだ続く。
宮本充也