2019/12/11
【福島】「木と生きる幸福」住友林業の透水性コンクリート本格始動

いよいよ大手ハウスメーカー住友林業が透水性コンクリートに舵を切る。住林のドライテックは木質繊維が配合された高機能バージョン。「木と生きる幸福」。地下水系に水を届ける舗装だから、樹木と共生する安心な暮らしが始まる。
製造:東北レミコン、施工:住友林業緑化(80m2、100mm厚)
木と生きる幸福。樹木と共生するコンクリート。
施工Before。
設計の段階でこの場所の排水・水勾配が難航し、図面に透水性コンクリートを採用した。
施工開始。
住友林業の緑のヘルメットにじんと来る。
いよいよ住友林業でも本格的にドライテックが採用されていることがうれしいのだ。
作業員の方の後ろにいらっしゃる方が「土間コン博士」こと住友林業緑化の伊藤さん。
これまでずっと透水性コンクリートの活動を見守り寄り添ってきてくださった。
たった3名の施工班でありながらも順調に作業は繰り返される。
施工After。
初めての施工でありながらもたった3名で80m2を4時間で仕上げてしまった。
伊藤さん曰く、
「外構の施工班は2〜3名ってのが多いからドライテックも3名を標準にしたらいい」
通常の生コンによる土間コンではとてもとてもそんなわけにはいかない。
樹木と調和するコンクリートを住友林業が始める。
ドライテックは樹齢800年スギを蘇らせることで新聞報道されたこともある。
水を透さない通常のコンクリートやアスファルトと違ってドライテックは大地に蓋をしない。
舗装されている。
でも、裸の大地の機能を有している。
人々にとって都合のわるいぬかるみや雑草はきちんとおさえる。
それでいて空気や水の流通は阻害しない。
自然の機能を阻害しない。
それが住友林業が普及させる透水性コンクリート。
さらに、住友林業のドライテックには同社が開発した木質繊維が配合されている。
木質繊維の効用により強度や悲惨抵抗性が向上している。
高機能、環境性能いずれも有しているのが住友林業の透水性コンクリート「ドライテック」だ。
木も、コンクリートも。
どちらも必要とされている。
どちらかが正しいとか間違っているというのではない。
木も、コンクリートも。
住友林業の「木と生きる幸福」をある意味で支えるのはコンクリート。
自然と人が調和するコンクリート。
透水性コンクリートは大地に蓋をせず、降雨を地下水系に還元し、地表温度を低減し、冠水被害を軽減する。
木と生きる幸福はこれから環境調和コンクリートがしっかりと支えていくことになる。
宮本充也