2019/12/22
【茨城】「人と大地の接点に」大里ブロック・定例見学会

「人と大地の接点に」。茨城県の広大な敷地で生コン・製品工場を営む大里ブロックのスローガンはまさに環境指向型のコンクリートを志向する。大地に蓋をしない。人と大地のちの接点を志向する定例見学会の様子。
「人と大地の接点に」大里ブロックの定例生コン見学会
透水性コンクリートの品質チェックをレクチャーするのは同社のエース木村さん。
見学者の方は熱心にその説明に耳を傾ける。
さらに、赤い靴のその下の地面は以前の見学会で施工された透水性コンクリート。
同社ではコンクリートで蓋されていた地面を削り見学会のために利用している。
写真中央奥に見えるのがプラント。
敷地の広大さは僕が訪ねた生コン工場の中でも群を抜いている。
また、手前右側で荷下ろし中の生コン車ドラムに書かれているスローガン。
「人と大地の接点に」
まさに、自然と人の調和を志向する透水性コンクリートの製造にぴったりなスローガン。
同社が透水性コンクリートの製造・出荷を行うのはまさに必然。
4m2程度のスペースに透水性コンクリートが敷設・均し・転圧される様子が見学(体験)できる。
次回詳細については同社(担当木村真人さん)までお気軽に。
透水性コンクリートの施工実演終了後には再生骨材コンクリートの施工デモ。
こちらはすべての骨材(砂利とか砂とか)が残コン(現場で利用されず工場に持ち戻された残余生コン)で作られている。
だから、砂利とか砂を採取するために山河(大地)を削っていない。
まさにこちらも「人と大地の接点に」という同社を象徴するような生コン。
そして、何よりも素晴らしい性能は「懐に優しい」ってこと。
つまり、安い。
通常廃棄物として処分されコスト要因となる残コンを100%利用しているためだ。
進化し続ける茨城の大里ブロック。
同社の特徴は何よりもスピード。
やると決めたら猛スピードで吸収し実践する。
新技術をお伝えしたのはこちらでも、いつの間にか抜かれてましたなんてことばかりだ。
近頃では「洗わない生コン工場」の実践をリーダーとして進めている。
プロジェクトメンバーの生コン工場もその背中を追いかけている状態だ。
生コン工場を洗わない。
そのことで確かに残渣(スラッジ)の発生は抑制され無闇に大地を汚染(スラッジは最終処分場での処分しか今のところない)は免れる。
つまり、「人と大地の接点に」という同社のスローガンに通じている。
大里ブロックの魅力はその行動の一貫性にあるのだと思う。
お題目は立派でも行動が伴ってませんみたいな事例は枚挙にいとまがない。
言行一致。
本音と建前なんかわけない。
言ったことは必ずやる。
そんな潔い大里ブロックと共に仕事をしているとこちらまで刺激を受ける。
そんな大里ブロックでは定例(隔月くらいのペース)で生コン見学会が開催されている。
関東の東側にいらっしゃる施工者の方はぜひこちらを一度覗いてみることをお勧めする。
いろんな刺激を得ることができるはずだ。
そんな刺激的な生コン工場や施工者とのネットワークは徐々に業界の常識を変えている。
宮本充也