2019/12/26
【東京】「困った!ガレージに向かって勾配」洗い出し・設計変更

東京都板橋区。設計は土間コン洗い出しだったところ、ガレージに向かって勾配がついていた(逆勾配)ため担当者の中山さんがWEBで透水性コンクリートを見つけて採用。
製造:岡庭建材工業、施工:水澤工務店(110m2、100mm)
ガレージに向けて勾配
施工開始。
通りからガレージに向かって傾斜(勾配)がついている。
当初設計の通り洗い出し仕上げの土間コンにした場合降雨時水流がガレージに流れ込んでしまうことになる。
考えあぐねた水澤工務店のご担当者中山さんがWEBで生コンポータルを見つけてご採用。
今風の採用理由だ。
もっとこうした現場監督さんが増えるといいのに。
みんな設計に恭順すぎると僕は思う。
もっと施主のためを考えて仕事すべきだと。
施工は非常に単純な工程の繰り返し。
⚫︎敷設
⚫︎均し
⚫︎転圧
のひたすら繰り返していると終わる。
施工完了。
これでどんな大雨が降っても水は土間コンの上を流れることはない。
たちどころに吸収されてしまうのでガレージが水浸しなんてことにはならない。
そして、当初設計「洗い出し仕上げ」にぱっと見似てるとおもうのは僕だけだろうか。
「見た目は洗い出し」と説明している。
お施主さんはそもそも土間コンのことを一生のうちでほとんど考えることはない。
土間コンに対するロマンなどない。
それは勝手に施工者が煎じ詰めているイメージであって、施主にとっては土間コンは問題さえ起こしてくれなきゃそれでいい。
問題とは、
⚫︎ひび割れ
⚫︎色むら
⚫︎水たまり
のことであって、それが発生していなければ施主は特段の注意を土間コンに向けない。
それが真実だ。
だから、「透水性コンクリートの見た目ゴツゴツはちょっと推薦しかねる」なんていう施工者がいるけど、それは間違っている。
「見た目は洗い出し」
そんな説明とともにお施主さんに洗い出しの写真でも見せれば「はあ、そんなものですか」と普通にスルーとなる。
洗い出しコンクリート
さあ、施工者の皆さん。
時代は透水性コンクリートに急激にシフトしている。
「施工しないと取り残されるよ」
ちょっと上から目線で言わせてもらおう。
だって、
⚫︎30分で仕事が終わる、DIYだってできちゃう土間コン
⚫︎水勾配考えなくていい
⚫︎洗い出しのように表面ゴツゴツなのでひび割れも色むらも問題にならない
これが土間コンだなんて信じられる?
信じなくても実際にそんな土間コンが今休息に広がっているのだ。
宮本充也