2019/12/28
【静岡】「住宅外構だけじゃない!公共工事だって!」送電線鉄塔内舗装・電力会社

静岡県の岳南建設は古くからの透水性コンクリートお得意様。同社は東京電力など電力会社に指名される特殊建設工事会社。「住宅外構だけじゃない!」。その適応範囲はあらゆる大地の整備に及ぶ透水性コンクリートによる鉄塔内舗装の事例。
製造:長岡生コン、施工:岳南建設
東京電力など電力会社御用達透水性コンクリート「ドライテック」
施工Before。
一般には普段目にも止まらないだろう鉄塔内の舗装。
そこには「透水性コンクリートでなければならない」理由がある。
それは、
⚫︎防草
⚫︎排水
一度設置されて仕舞えば普段人の立ち入りは皆無。
せいぜい年に1度か2度管理のために立ち入りする程度。
もしも舗装していなければ草ぼーぼー。
蛇やら虫やら衛生に支障をきたす。
隣地が住宅などであれば東電にはクレームが寄せられるだろう。
そこで、舗装がされるのだけど、通常の舗装だとまた別の問題が浮上する。
鉄塔から大量に降り注ぐ雨水は通常の排水では間に合わない。
その水は敷地外に溢れ出してしまう。
「送電線の水」
「なんとなく感電しそう」
全く根拠のない単なるイメージなのだけど、隣地は棟内から溢れ出す水に過剰反応する。
だから、透水性コンクリートは電力会社御用達となる。
材料搬入のための一輪車に空気を入れる。
長岡生コンの車両には全てこの空気入れが標準装備されている。
現場の痒いところに手が届くがモットー。
当初1台での材料搬入は空気入れのおかげで3台に。
結果的に生コン工場にとっても高速時間が短縮されいい結果となる。
施工開始。
お得意様岳南建設の施工は安定感が半端ない。
仕上がり表面。
ペーストが無く骨材の輪郭がそのまま出るから水がその隙間を通る。
これが透水性の理由。
全ての電力会社で標準採用透水性コンクリート。
実績紹介のほとんどが(集合)住宅外構。
だから公共工事などには無縁のように思われているかもしれない。
実は、公共案件の実績結構あります。
それも、規模は1,000m2を超えるような大型案件にも納めたことがある。
ただ、いつしかそうした公共工事を追いかけるのをやめてしまった。
その頃頑張って営業していた貯金みたいな感じで東電を始めとした電力会社や県市町からの発注をいただくことがある。
それでも件数はごくわずか。
本当はこうした公共工事での普及拡大が重要であることはわかってる。
けれど、建設産業そのものが新しい価値にすぐかじを切る構造となっていない。
だから今は民間、それもインターネットに軸足を置いた情報発信に全力を投じている。
いつかきっとこうした努力は公共発注機関に及ぶところとなるはずだ。
公共が動き出せばいよいよ日本の大地は変化する。
ただ、そんな理想をこがれるのではなく、今できることに集中したい。
宮本充也