2020/01/07
「歩道の段差につまずいてヒヤッとしたことない?」根上がり対策

街中を歩いていて不意に足を取られて振り返ってみると街路樹の根上がりによる舗装の段差。スマホ歩きのこの時代、歩行者は常に足元に注意して歩いているわけではない。そんな「根上がり」に透水性コンクリートが答えを出す!
「根上がり」主な原因は、「空気」「水」「養分」の不足
https://watashinomori.jp/quiz/quiz_97.html
街路樹の根っこが持ち上がり舗装(インターロッキングブロック)を押し上げている様子。
街中を歩いていると結構見かける「根上がり」。
昨年末も友人と代々木上原を散歩している時に不意に視界から友人が消えた。
ぎょっとして振り返ってみると危うく転倒しかけている。
「え?」
と地面を凝視すると謎の段差。
アスファルトの歩道に突如段ができている。
友人はその段に足をつまずきあわや転倒しかけたのだった。
まだ現役世代の僕たちだからいいようなものの、これがお年寄りだったらと思うとゾッとする。
高齢化社会を迎える我が国ではきっとこの身近なリスク「根上がり」はより問題化していくはずだ。
既出横浜市のサイトに示されている改良案。
なんと、「透水性舗装」の文字が。
なぜ根上がりに透水性コンクリート(舗装)が有効なのか?
人もそうだ。
真っ暗で狭い箱の中に閉じ込められ酸素が薄くなったりお腹が空いたりしたらどうする?
それは木の根っこも同じのようだ。
「水」
「空気」
「養分」
が欠乏するとそれを求めて根っこも「水」「空気」がある方を志向する。
だから、根上がりが起きる。
その根上がりは大地に蓋する「けしからん」舗装を持ち上げる。
そのしわ寄せはその上を歩行する善良な市民に襲いかかる。
これが、値上がりの実態。
つまり、「大地に蓋をしない舗装」透水性コンクリートは「水」はもちろん、「空気」「養分」の流通を阻害しない。
もって、値上がりは抑制される。
「じゃあ、舗装しなけりゃいいじゃん」
そんな意見もあるかもしれない。
舗装しなけりゃ、「水も空気も養分も自然に流通するよね?」という縄文人を志向する人たちの理屈。
「泥濘(ぬかるみ)が困るなら歩くな」
というわけである。
これにも、透水性コンクリートはスマートに反論できる。
実は踏圧(とうあつ:人が歩く際に地面にかかる荷重)だけでも土壌は締め固められ流通が阻害される(グライ化といったりする)ことがわかっている。
つまり、値上がりを防止するためには、
「大地に蓋をしない」
だけじゃなく、
「踏圧がかからないようにする」
という対策も必要となる。
その意味で、「コンクリート舗装」をすることで、人々の踏圧から土壌を守ることができるのだ。
踏圧から土壌を守り、「水」「空気」「養分」の流通を阻害しない。
これが、透水性コンクリートの実力。
今はまだ民間のDIYやエクステリアを中心に採用されている透水性コンクリート。
今後その性能が理解される時が来たなら。
日本中はおろか世界中の人の暮らしを守り、「自然と人が調和する世界」を創造できる透水性コンクリートは舗装の標準となるだろう。
宮本充也