2020/01/11
【東京】「水の垂れ流しはできない」「排水溝を作るには大事になる」駐車場

東京都江東区。駐車場。設計の時点から透水性になっていた。道路に敷地内の水の垂れ流しはできず、排水溝を作るには大事になり金額もかかるため、透水性とした。
製造:岡庭建材工業、施工者:匿名希望(62m2、100mm厚、6人、3時間)
「水の垂れ流しはできない」「排水溝を作るには大事になる」
施工Before。
路盤の上に存置されている道具だけで透水性コンクリート(土間コン、駐車場)は施工できる。
技能が求められる「左官鏝による仕上げ」は不要。
⚫︎敷設
⚫︎均し
⚫︎転圧
の繰り返しとなる。
「透水性」だから水勾配がいらない。
今回の敷地は「水の垂れ流し」が懸念された。
また、「排水設備の設置」は非常に大規模な工事となってしまう。
そのため、設計図面から「透水性舗装」が指定されていたそうだ。
施工開始。
初めての施工。
62m2を6名編成で。
施工after。
駐車場として供用されるそうだ。
排水溝設置工事不要。
水勾配をつけておけば水たまりから解消されるという単純なことではない。
その水をいかにするか?
が住宅密集地などでは課題となる。
もはや現代日本で「水の垂れ流し」が許される地域は見つけることができないかもしれない。
こちらが透水性コンクリートの驚異の性能。
驚異の吸収力。
降雨はたちどころに地面に吸い込まれる。
だから、
⚫︎水勾配要らない
⚫︎排水設備要らない
そもそも、大昔「排水溝」なんてものは存在していなかった。
降雨、そして水の流れを人が支配・統制しようとしたのはほんのここ数千年のこと。
10万年の人類の歴史で考えれば「水(自然)を支配・統制しよう」なんて人類の傲慢さ。
ちょっと話が大きくなってしまうのはこのところの癖のようなものだ。
とはいえ、現代社会。
人口密集社会。
排水溝がなければ近所と揉める。
けど、自然とも調和したい。
だから、選ばれる透水性コンクリート。
日本中の「地元」で手に入るその価値。
着々と日本の大地を再生している。
宮本充也