2018/07/26
「なんで透水性コンクリートはコケ・カビが生えづらいのか?」

茨城県ひたちなか市。施工藤井ブロック、製造金徳商事、52m2駐車場。お施主さんが生コンポータルを見て採用。従来の土間コンの場合はいずれコケが生えて汚くなる。次は犬走り(住宅周り)にも使ってみたいと
いずれコケが生えて汚くなる土間コン
※https://www.niwakobo.jp/column/koketaisaku.html より引用(コケの生えた土間コン)
コケはどんなところに生えるだろう?
ご想像の通りだ。
じめじめ湿気ているところ。
犬走りのように陽が当たらない家の裏側。
特に土間コンが施工されていると水はなかなか乾かない。
コケがもっとも喜ぶ生育条件だ。
日が当たらない側に土間コンを施工することもあるだろう。
そんなとき、コケとかカビの発生はある程度覚悟しておかなければならない。
衛生的にいいもんではない。
そればかりか、湿り気がある場合、歩行も注意が必要だ。
土間コンにもさっと生育したその上を歩く時、
つるりと転倒
それが雨の日なんかだったら会社にいかない理由にすらなりうる。
そんなコケやカビがいやだった。
それが今回の採用理由。
※すでにカーポートが設置されており土間コンが施工されるばかり
※製造は今回初めての金徳商事さん
※施工も今回がはじめて、藤井ブロックさん
※まさつのドジで今回も完成写真をご紹介できずになりかけていたところ・・・
※廣瀬建材廣瀬社長のファインプレイでなんとか完成写真をゲット。まさつ首の皮一枚繋がる
※いっちょあがり(写真提供廣瀬建材廣瀬社長)
なんで透水性コンクリートはコケ・カビが生えづらいのか?
完璧生えないってわけじゃないけど、
通常の土間コンやアスファルト舗装なんかよりはよっぽど生えない。
あたりまえのことだけど、
表面がいつも乾いている(水が透る構造)
ため、コケやカビの好きな湿気が無い。
これが最大の理由。
中庭などのように常に湿気でジメジメしていて、
雨もふれば水たまりができちゃうような場所に採用されることもある。
または、住宅の北側とか陽の当たらない建物と建物の間の土間とか。
そういったところはどうしてもコケ・カビが生育しやすい。
サンダルばきでうろうろしてて「ひや」とした経験はない?
僕の実家の北側は山を背負っていて常に日が当たらない。
生コン屋の家だけに土間はコンクリが張ってあった。
子供の頃そこで転倒しかけてひやっとしたことなど1度や2度では無い。
もし万が一転んでしまったら。
それは土の上と違って強烈な衝撃。
若ければまだしもお年寄りにとってはかなり危険。
ヒートアイランド抑制とか環境温度の低減なんかが注目されがちな、
透水性コンクリート
高齢化社会において意外な性能も注目されつつある。
歩行の安全性
という性能だ。
生コンでいいこと。
さらに、広がる。
宮本充也