2020/01/25
「水と空気の流通を止めないで!」大地の再生結の杜づくりとの連携

先週真備町で開催された透水性コンクリート施工体験会にはなんと偶然にも大地の再生結の杜づくりの関係者2名も訪れていた。「大地に蓋をしたくない」「水と空気の流通を止めないで!」始まる、大地の再生結の杜づくりとの連携。
木々の声を聴き、風を読み、大地の呼吸を感じる。 循環と再生を、みんなの手で。
透水性コンクリートを見てきたよ。
ワイヤーメッシュも不要で、敷き詰めて抑えるだけ。数時間後の抑えも不要。
しかも水が浸透するので水たまりができない。
地下と地上の水と空気の動きを遮断しないコンクリート。
いろんな面でかなり驚きでした。
大地に水が沁み込みやすい水脈を整え表面をこれで仕上げることで周辺の動植物や建物などにも優しい場作りをしたい。
家とくどに取り入れよう。
(Facebook投稿を引用:https://www.facebook.com/100002140978415/posts/2743430629071609/)
循環と再生をみんなの手で。
フォレストガーデンというワークショップを通じて知った大地の再生結の杜づくりという取り組み。
2019年の初め頃、エクスショップの代表取締役加島さんと出会い、そのご縁に恵まれた(https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_902.html)。
経済的な発展や成長を続ければ続けるほど「地球に蓋する」というわだかまりが強くなってきた時期。
加島さんは時を同じくして僕と大地の再生結の森づくりという取り組みに出会ったという。
新城で開かれているワークショップにこれまで2回ほど参加した。
とにかく、「自分の体を動かして」(みんなの手で)循環と再生を創る。
体験することによって知るとか理解するとかではなく感じる。
さっきまで淀んでいた空気が動き出す。
水が流れ出す。
景色が色めき立つ。
そんな体験ができる。
「水と空気の流通を止めない」
そんな文脈からしたら現代のコンクリート産業の前提は真逆に位置する。
その2項対立・2文法を超越し統合することのできる現代のコンクリートテック。
透水性コンクリート。
真備町で開催された施工見学会にはなんと示し合わせたかのように大地の再生結の杜づくりの関係者が偶然2名も居合わせた。
僕にとっては初対面だったけれど、その奇縁に鳥肌が立つ想いだった。
(写真右手はFacebookで投稿くださった高谷さん、真ん中は杉本さん)
僕たちは強がったって所詮生態系の1だ。
ここ70年のコンクリート産業は不遜にも大自然を統制・支配しようとしてきた。
そして今になってその思想には限界があることを理解し始めつつある。
その象徴ともいえる真備町に集まった人たち。
数はそれほど多くないけれど。
それでも互いの活動に今日初めてあったとは思えないくらいに共感する。
すぐに次の縁へと広がっていく。
今、明らかに一部の人たちの中で環境に関する具体的な取り組みの輪が大きくなりつつある。
「水と空気の流通を止めないで!」
もちろん、あるものを否定したところで始まらない。
人類にとってコンクリートは不可欠だ。
今更縄文人には戻れない。
だから、調和する。
自然を統制・支配しようと無理をしてきた僕たちは今「自然と調和する」新しいテクノロジーの普及に舵を切ろうとしている。
大地の再生結の杜づくりとの連携。
美しい世界が開かれようとしている。
宮本充也