2020/01/29
「びっくりするくらいのでかい水たまりが道路のあちこちにできてました」どうしてテクノロジーは普及しないのか

季節外れの梅雨空で疑問に思うこと。どうしてテクノロジーは存在するのにいっこうに世界の景色は変わらないのか。先進国日本の大都市東京・神田を歩いていて随所に見られた巨大な水たまりの背景について。
神田もそうだけど新宿や千葉だってひどいよ
Facebookで見つけた投稿。
「びっくりするくらいのでかい水たまりが道路のあちこちにできてました」
昨日(2020/01/28)僕も東京・神田でこれと同じ体験をしていた。
大都市東京。
神田の街中、交差点、歩道、あらゆるところにどでかい水たまりが発生していた。
ちょうど昨日は大阪や神戸、栃木からお客さんを招いたイベントが神田であった。
季節外れの梅雨のような雨。
見渡す限り先進都市東京の地面にはでかい水たまりがあった。
足をとられ靴がずぶ濡れになっている人も見かけた。
こうした光景があちこちで見られた。
どうしてテクノロジーは普及しないのか
DIYが加速する透水性コンクリート施工の様子。
動画でわかるように施工は特に専門性を要するものでもない。
水たまりを解消するテクノロジーはすでに生み出され身近にもなりつつあるのだ。
こういう物言いをすると必ず「お前の商売に繋ぎたいんだろ」と指摘する向きもある。
断っておくが別に僕はドライテックを普及させたいなんて毛ほども思っていない。
透水性コンクリートの先輩・佐藤渡辺の役員の前でも申し上げたこと。
「透水性コンクリートが普及することが重要なのであって、誰が普及させるかなんて僕は全く興味がない。僕でなくても誰だっていい」
それも、ドライテックの結合材(F材)を製造するフッコー杉山副社長同席している時にだ。
パーミアコンでもドライテックでも、その他せっせと普及活動に勤しんでいる愛すべき透水性コンクリート群はどれも社会に貢献できる。
要諦は「誰が普及させるか」ではなく「透水性コンクリートが普及する」ということ。
そのことで拓かれる世界は身近なところでは水たまりのない歩きやすい街なみ。
さらにいえば、降雨は排水設備だけではなくそのまま地盤に浸透する。
木の根や地下水形に水が届く。
緑陰は実り人々の暮らしを豊かにする。
井戸水が復活する。
自然と人が調和する世界が立ち戻ってくる。
透水性コンクリートの普及はそんな未来への扉を開く。
なのに、普及しない。
この課題に対して僕はこの15年実際にアクションを起こして来た。
その答えは「現在の産業構造で人々は思考停止に陥っている」ということ。
発注担当者の態度
今やもう行かなくなってしまったが例えば街路の水たまりを解消させる権限を持っているのは公的発注機関となる。
例えば、東京都とか県とか区とか町といった類。
そして、発注業務を行う担当者がいる。
そうした人に上述の提案をしに行く。
やってみるとわかる。
彼らは採用しない理由を一生懸命気合を入れて並べ立てるのだ。
嘘だと思ったらやってみるといい。
あなたの営業努力はまるで身を結ばないことだろう。
つまり、既存産業構造の中で人々は思考停止に陥っているのだ。
「これまでの定型業務から外れたことをしたくない」
透水性コンクリートが社会に貢献できることを知ってはいながらも。
そして、マイホームの駐車場にはちゃっかり透水性コンクリートを選んでおきながらも。
産業構造に身を寄せる人々は透水性コンクリートを採用しようとしないのだ。
この状況を打破するために何をすべきか。
今それを模索している。
焦りもある。
ただ、できることはこうしてブログや見学会を通した情報発信しかない。
今時バッチを使って行政のマウントポジションを狙うなんてダサイし古い。
僕はそんなやり方をしたくない。
仮にやったとしてもうまく行かないだろう。
バッチも思考停止しているからだ。
コンクリートやアスファルトが大地に蓋をしない世界。
テクノロジーはある。
あとは知られるだけが残っている。
知られていないということは存在していないのと同じこと。
宮本充也