2019/06/02
【エチオピア】自然と人が調和する技術【セルドロン】がSATREPS事業に採択されました(京大木村研)

人と自然が調和するテクノロジー。何にも覆われていなかった200年前の地面と人々の繁栄の二項対立を超越する世界。透水性コンクリートと共に注目されるアプローチ【セルドロン】がSATREPSの事業として採択され5カ年5億円の予算が付された(エチオピア開発)
https://mngd.africa.kyoto-u.ac.jp/
舗装の無いエチオピアの大地をサステナブルに開発する技術
国土のおよそ大半が未舗装であり降雨時一気に通行不可能にまで泥濘化し経済を麻痺させる。
泥濘化した土壌。この改質(固化、サステナビリティの改善)に日本の技術セルドロンが採択された。
現地で豊富に入手できる農業副産物や残渣(コーヒーかす等)からセルロース系土質改良材を取り出す。
セルロース系土質改良材(セルドロン)が瞬時に高含水の泥濘から水分を奪い去り固化する。
材料は100%天然由来。
コーヒーかすなどのような農業副産物からセルロース系土質改良材を取り出す。
日本では古雑誌や古新聞などの古紙を粉砕することによって取り出されている。
(セルドロン:https://www.gpgp.tokyo/celldoron.html)
この技術を発展途上国のインフラ整備に応用する。
天然の農産物の副産物から得られる。
100%サステナブル。
現行の透水性コンクリートとてまだ甘い。
現実、山河を削った天然資源を利用して舗装を整備している。
今回採択された天然セルロース系土質改良材(セルドロン)は自然を傷つけない。
そして、人々の繁栄の基礎インフラを整備する。
土質改良された土壌は簡単な作業により泥濘からコーン指数2,000以上の車両が往来できる固さまで瞬時に改質する。
降雨後の簡易な作業により経済が麻痺することがない。
そんな物語に5億円の予算が付された。
SATREPS(https://www.jst.go.jp/global/)の事業として採択されたのだ。
急がれる100%クローズドループの透水性コンクリート。
ここ200年の人類の急発展はもはや何にも覆われていない大地に逆戻りすることを許さない。
ロハスな人たちも通勤のたびに足が泥だらけになったらイラっとするはず。
セルドロンを始めあらゆる技術は、自然と人間の二項対立の超越、つまり自然と人間の調和する世界を実現する。
今求められるのは解体ガラや残コン由来の骨材を100%使用して、なるべく(あるいは全く)セメントを使わないで結合させた透水性コンクリート。
降雨は地下水脈に還元される。
インフラとしての機能も果たす。
たとえ舗装を撤去・解体したとしても100%経済システムに還元される。
そんな透水性コンクリート。
今回のような関連技術のSATREPS採択は大きな福音だ。
同時に経済活動のなかできちんとした実績を上げていく必要もある。
新技術の普及は並では無い。
牽引するグロースパートナーズの藤井代表の努力に敬意を表する。
そして、さらに。
さらにさらに、実体経済(市場と顧客)に対して。
情報開放活動とマーケティングの実践をもって訴求する。
唯一絶対の評価者は市場と顧客をうなづかせる。
つまり、「売れる」技術にしてこそ、自然と人間が調和する世界を実現できると信じている。
あらゆる技術がSUSTAINABILITYを向いている。
100%クローズドループ。
ゼロ成長でも豊かな人類の繁栄。
そんな時代の担い手はものづくりのラストマイルを担っている各位となる。
当事者として活躍しよう。
生コンでいいこと。
宮本充也