2020/11/07
【岐阜】「われら《SDGs地球環境開拓人》イワノ工業です」一条工務店・丸代

岐阜県多治見市。愛知県の建材商社様からの依頼で、大手ハウスメーカーの仕様書にドライテック、色はモカと記載してあるのですが...と、担当者はあまり知識がなく取り扱ったこともない、おまけに工期もない。辿り着いた御社で何とかして頂きたい!と依頼を受け施工する運びとなった。施主がハウスメーカーと打合せする中でDRTを指定。
製造:丸代、施工:イワノ工業(40m2、100mm厚、4名、80分)。
大手ハウスメーカーの仕様書に《ドライテック》の文字が踊る
「詳細流出はダメよ」と釘を刺されているので名前は伏せるが、ハウスメーカートップブランドの工事仕様書に明記されている。
透水性土間コンクリート(ア):ドライテック
初めての表現。
透水性土間コンクリート(ア):ドライテック
(ア)てなんだろう。
透水性で土間コンクリートって、新しい。
そんで、コロン(:)の後に、ドライテック。
なんか「ここまできたか」という謎の喜びに満たされてくる。
ありがとう、一条工務店。
ありがとう、透水性土間コンクリート(ア)。
施工Before。
もう、施工前からおしゃれだ。
「スリット:砂利敷き」は本来水はけのために設置されるものだから、透水性土間コンクリート(ア)には不要なのだが、見た目、つまり意匠性を考慮して設置されたのだろう。
材料を届けてくれたのは岐阜県多治見市は「よしおでお馴染み」の丸代。
ご当地最強の生コン工場だ。
設置されたスリットのおかげもあって、施工面積は小さく区分され1マス1マスを丁寧に施工。
敷かれたベニア(4mm)でプレートコンパクタの荷重は分散され、プレートマーク(凹凸)が発生しないように配慮された施工。
施工After。
40m2と全体の面積は小さいながらも、マスで区分されているために多少時間がかかって4名で80分で仕上がり。
ぼかしで全体が見れないのは残念だが、ものすごくおしゃれに出来上がっている。
これまでの土間コンと違って平滑ではないがゴツゴツした表面はとても味があっておしゃれだ。
10年前は「ゴツゴツしてて嫌」みたいなこと言われてたドライテック。
世間の評判や常識なんてものは人の努力次第でいかようにも変わるのだなと感慨も一入。
われらSDGs地球環境開拓人
これまでの製品は基本的に大きなハウスメーカーに大きな資材メーカーが提案して全国区で採用され仕様が組まれた。
仕様書に明記されたそれは、どこで手に入れられるかは、整備された流通で明らかとされてきた。
一方、ドライテック。
メーカーは日本中に散らばる400以上の生コン工場。
特定の大きなメーカーの特定の商材ではない。
ずいぶん様相が様変わりした。
ふんぞりかえって威張り散らした偉そうなハウスメーカーのバイヤーにペコペコ。
つけ上がらせて、価値を見る目もない連中には、ドライテックの価値などわかるわけもない。
それが、どうだ。
今回のように、お施主さんがネットで見つけて「ドライテックがいい」と希望する。
そうすると、頼んでもないのに、仕様書に、「透水性土間コンクリート(ア):ドライテック」という謎の記載で仕様が組まれる。
隔世の感がある。
今回、その謎の記載に戸惑ったとある建設資材の商社から泣きつかれたイワノ工業岩野哲也さん。
「われらSDGs地球環境開拓人」
彼は、地球環境を憂いてドライテックを普及させようと努力している正義の味方だ。
嬉々として多治見市の「よしおでお馴染み」丸代に製造を依頼し、施工は自ら執り行った。
それにしても、出来栄えがとても素晴らしい。
こうして今日も1件1件丁寧にドライテックは納品されていく。
少しずつ、地球は蓋されることのない、循環が再生する。
「われらSDGs地球環境開拓人」
全国の生コン工場はいわば失われてしまった自然と人との関係性を再生しようとする地球環境開拓人なのだ。
地球環境開拓人たちの活躍は今日も続く。
宮本充也