2018/07/30
「ピーク時の10分の1|夕方から打てる土間コン」

業界で話題のワンデイペイブに続き、京都天橋立の山城生コンで透水性コンクリート「ドライテック」の見学会。発注機関を初め多くの参加者に沸いた
※元気よく
ピーク時の10分の1
さすがに想像できない。
なにか?
当該地区の生コン需要のことだ。
山城生コンの所属する組合エリアは以前220,000m3まで需要が沸騰。
しかし現在20,000m3代まで低迷している。
深刻な話だ。
五輪やリニアなどで日本全体が沸いているかのように見える建設。
一方で地方を襲う現実は厳しい。
山城さんから声をかけてもらった。
少しでも需要を創り出したい。
実際に10分の1の現実に臨み、
その気持ちは切実だったはずだ。
そして、それが、
透水性コンクリート「ドライテック」にできる。
そんな風に思ってもらえたことは、
15年来続けている僕としてはとても光栄なこと。
思い返せばこの僕だって将来の低迷を憂いて始めた。
それが透水性コンクリートだ。
順調に(?)低迷し続けている生コン。
今ほど15年前の決断をありがたく思うことはない。
実際に今透水性コンクリートという事業の柱がなかったら?
一体僕たちはどんなことをしていただろうか?
生コン一本足打法でなんとかなっていたとは到底思えない。
将来が見えない。
※施工見学会の様子。見えている土間コンは前日打設。手前はトップコート仕上げ
※山城生コンさんは随分以前より2010砕石と1505砕石の分割管理をされている。使用骨材最大寸法は15mm
泣いても笑っても生コンを出荷しなければならない。
需要は10分の1まで低迷している。
さらに低迷するのだろうか。
だからって落ち込んでいる暇はない。
僕たち生コン工場にはインフラの重要な基礎資材「生コン」をお届けする使命があるのだ。
大災害に社会が見舞われた時。
ぼくたちが疲弊していて生コンが届けられない。
そんなことがあっちゃならない。
そうでしょ?
常に上を、前を向いている山城さんの姿勢。
僕と同い年。
元気な生コンネットワークの理念に共感して、
いつしか一緒に仕事をするようになっていた。
これからも同い年、一度きりの人生。
思いっきり生コンを通して楽しめたらいいとお思う。
生コンでいいこと。
新しい土間コン、丹後は天橋立でも始まる。
宮本充也