2020/11/28
【埼玉】「2人で80m2施工したらどうなる?」小崎工業・DIY

埼玉県飯能市。パン屋さんの駐車場で、製造・施工練習並びに見学会が開催された(参加者数15名)。見学会参加者の大半が2〜3名の小規模施工者であることから、「2人で80m2施工したらどうなるか」というトライアル。「通常の土間コンに比べ、打ったら終わっちゃうのが良い(押さえ等いらない)」「手際よくできればジョイント部もそんなに気にならない」「転圧のタイミングが肝心だと思う」。 これ、普段生コン製造に携わっている方々が施工(DIY)した感想。
製造:小﨑工業、施工:小﨑工業(DIY、80m2/9.5m3、2名、4時間半)。
施工動画
2人で80m2施工したらどうなるか
施工Before。
見学会主催で製造・施工の小崎工業が同じく経営するパン店の駐車場舗装を兼ねて、製造と施工の練習、並びに同社顧客向け見学会を開催。
小規模施工がメインの顧客層。
「2人で80m2施工したらどうなるか」
こうしたテーマで、ガチで2名で施工を実行した。
従来の土間コンクリートではとても2名なんて考えられない。
見学者15名の前で未知の取り組みが始まる。
透水性コンクリート《ドライテック》の施工上のアドバンテージは、バタカクで任意の場所で施工ジョイントを設けることができること。
この場所で一旦休憩とすることもできるし、1台から取れる材料が見込みよりも足りなかった時など、こうして足りている材料までで施工を切ることができる。
次の材料が到着すれば、バタカクをすぐに撤去し、うち次いで行くことができる。
ジョイントは目地として機能する。
任意の面積で区切ることができる。
つまり、2人で無理のない施工面積を想定したら、その面積のところで施工ジョイントを設ける。
だから、2人でも無理なく施工できる。
従来の土間コンではあまり考えられなかった性能と言っていい。
施工After。
たった2名(材料供給別)ということもあり、80m2はほぼ半日(4時間半)かかってしまった。
まあ、従来の土間コンで考えれば朝一から始めて真っ暗闇の深夜までかかっているところだが。
それに2名でなんてとてもできない。
以下は、始めて施工をされた方々の現場の声。
「通常の土間コンに比べ、打ったら終わっちゃうのが良い(押さえ等いらない)」
「手際よくできればジョイント部もそんなに気にならない」
「転圧のタイミングが肝心だと思う」
冬場苦しむ土間コン舗装の救世主「透水性コンクリート」。
見学会と並行して毎日オンラインで開催されているセミナー。
昨日(2020/11/27)は福島県と神奈川県からご参加者があった。
15年でおよそ10,000人の施工者らとの交流を通して気づいた透水性コンクリートのアドバンテージを説明する。
これまでの土間コンの常識
- ブリーディングや仕上げなどで作業が1日仕事となる
- 左官屋さんと生コン屋さんの予定が合わず工期がずれる
- メッシュ配筋施工の面倒と打設中の足元の面倒
- いつも頭を悩ませる水勾配の問題
- 土間コン表面に発生する「色むら」と「ひび割れ」でお施主さんとトラブル
- そのほか面倒くさいが沢山
新しい土間コンの常識
- 夕方から打てる土間コン→完成までたったの30分(住宅外構)
- 午後なら生コン屋さんの予定も入りやすい
- 水勾配を考えなくてもいい、透水性コンクリート
- メッシュ配筋の設置不要、打設作業も楽
- ペーストがないから「色むら」がない「ひび割れ」が見えない
- その他ハッピーが盛り沢山
施工実績をいくつか説明しながら、参加者から寄せられる疑問に一つ一つ丁寧にお答えする。
30分もしないうちに参加者の表情が変わるのがわかる。
「説明聞いて早速やりたくなったよ」
「週明けにもそうそうやりたいってお客さんがあって不安だった」
これが、参加者のリアルな声だ。
アナログ人間なので、オンラインとかちょっと。
コロナ禍に及んでまだそんなこと言ってたら、本当にまずいと思いますよ。
大きなお世話かもしれないけど。
実際参加者の方の多くは年配の方が多い。
皆さん、娘さんや甥っ子さんなど、身近な若い方の協力を得てご参加されている。
そして、果敢に自社案件でドライテックを採用されている。
仕事にアナログもデジタルもないのだ。
やる気さえあれば、そんなもんなんとかしてしまうものだ。
くだらない理由でオンラインセミナーや見学会の参加を拒み、今日も丸一日、夜までかかる従来の土間コンクリートに苦しむのは、あなたとあなたの従業員なのだ。
そろそろ考え直さないと、誰もついていかなくなりますよ。
「(この社長の元では働けねえな)」
僕ならそう考える。
2人で80m2施工したらどうなる。
うん、普通に上手くいきました。
皆さんの声も好評です。
それでも、まだやらない?
現在普及に関して最大のネックは施工者の協力体制となってます。
今こちらをご覧になっているあなた(施工者)の気持ちさえ変わってしまいさえすれば。
大地の常識は変わる。
地球に蓋しないコンクリートが標準になる。
失われた自然と人との関係性が蘇る。
あなたの気持ち次第だ。
宮本充也