長岡生コンクリート
オコシコンは高い透水性を持ちながら表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2018/07/25

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「それぞれのメリット」 施主・施工・作業員・生コン工場・透水・工事

「それぞれのメリット」 施主・施工・作業員・生コン工場・透水・工事

クレームは好きだろうか?


サプライチェーンて言葉がある。

3.11以降注目されプロセスどの段階も大切。

どこかにしわ寄せが発生するようなサプライチェーンはいかん。

これはセールスプロセスでも同じことがいえる。

透水性コンクリートが施工されるまでのすべての段階、

・施主(発注者)

・施工者1(営業・監督・設計)

・施工者2(作業員)

・供給者(生コン工場)

の4者のどこかにしわ寄せが発生するようでは、

透水性コンクリートの普及はおぼつかない。

僕たちが透水性コンクリート普及を初めて12年。

思い返せばこのしわ寄せをできるだけ除去する歴史

12年をそう言い換えることができると思う。

それぞれの工程に無理なくHappyを生み出さなければ、

透水性コンクリート「ドライテック」というプロセスは、

きちんと機能しないということがわかった。


好例として以下のようなことがあった。

僕たちは生コン工場であるため、できるだけよい製品を収めたいと思い、無理を承知で頑張ったが、その無理がたたった。結果的に生コン工場にしわ寄せを与えることになったのだ。つまり、20㎏袋5袋にも及ぶ膨大な結合材を生コンプラントに投入するはめになったし、着色顔料もそこに投入することで洗浄の手間も増えたし、特殊骨材を利用することでビンの入れ替えが発生したし、生コン車へに対する負担もすごかったし。長岡生コンの場合は無理すればよかったのだが、同様のことをよその生コン工場に負担を強いるのは望むべくもなかった。結果、生コン工場の共感を得ることができず、普及も進まなかった。


どこかが無理すればいいということではない。

夫婦生活に置き換えれば、

旦那だけ無理すれば済む

ということではないことと一緒だ。

関係するすべての人にとって無理の生じないあり方。

透水性コンクリートにおいても同様の不変の原則が必要とされた。

いかに、関係者それぞれのメリットを記したい。


・発注者

価格が通常の土間コンと変わらないばかりか、水たまりができない。透水性コンクリートを庭に施工している家なんて珍しいし、雨上がりに水たまりなんてないからすぐに車いじりだってできる。雨の日も足元が汚れるってこともない。ヒートアイランド現象抑制効果として、通常の路面よりも10度以上温度が低いから、夏でも子供がはだしで歩けるくらい快適


・施工者1(営業・監督・設計)

特殊な工具や設備を必要とすることもなく、近所の生コン工場から材料を購入することができる。さらに、仕上げ表面が粗面であることから、よくあるクレーム「ひび割れ」が目立たないという利点もある。通常の土間コンであればひび割れはすぐに目視されるものだが、ドライテックの場合はどこにひび割れがあるかを判別するのが大変なくらいで、クレームになりづらい。色むらについても同様で、施主との良好な関係を維持しやすい。もちろん、水勾配計画を考えなくてもいいという利点もある


・施工者2(作業員)

機能や効果はさておき、とにかく仕上げが必要ない(コンパクタで一発仕上げ)であるため、土間コンに比べれば半分以上の速さで仕事が終わる。つまり、さっさと帰れる。もっといえば、透水性であるがためにメッシュ筋を配置しないから、材料の送り込み(一輪車による搬入)の際足元が安定。本当に楽。仕上げ左官がないということは普通作業員だけで終了だし、生コンではとても考えられない「夕方からの施工」にも耐えられる。冷やしアスファルトみたいなイメージ


・供給者(生コン工場)

通常の2005など骨材を使うため、ビンの入れ替えなどが発生しない。セメント量も200㎏程度と非常に少なく低コストで高付加価値を得ることができる。また、朝一を希望されることも少ないため、忙しいときのオーダー集中もないので円滑なデリバリーがしやすい。結合材も現地投入2分間の高速攪拌だけなので特別面倒もない。完全無機材だから、樹脂をつかわないとても簡便な材料で、普通の生コンよりもとりが速くて楽


こんな風に関係者4者のメリットを挙げてみた。

つくづく感じることだが、

「人は良いものを求めていない。楽になることを求めている」

誰にとっても嫌なもの。

クレーム

ちょっと残念な話かもしれないけど、

人は、

・より高いハードルに挑戦したい

のではなく、

・できるだけ面倒に巻き込まれたくない

というのが普遍的原則のようだ。

だから、僕たち透水性コンクリート「ドライテック」を普及させる身としては、

この普遍的原則を無視せずに普及に努めるべきである。


もちろん、普及主体である僕たちには夢も誇りもある。

ただ、それは僕たち固有のものであって、

「これはいいことだからあなたもこれをやるべきだ」

みたいな、いいことの押し売りはしちゃだめってことだ。

よくあるだろう。

ボランティアやってる人でとにかく偉そうにしている人。

正しいことをやっている俺のことがわからないお前は馬鹿だ

みたいな態度。

あれは、新製品の普及に関しても、同様のことがいえるようだ。

地球環境に貢献出来る材料なんだから買え

みたいな態度はいかんということ(笑)

新製品普及活動というのは本当にためになる。

人として成長できる。

これからも前向きにやっていきたいと思う。


宮本充也

 

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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