2021/01/09
【神奈川】「生コン屋さんが工事まで請け負うケースもある」石塚建材

川崎市高津区。今回、地元石塚建材が製造・施工を協力。プラント職員の皆さんが見学され運転手の方からは「状態(コンシステンシー)の判断が慣れるまでむずかしいかな」「ドラムの洗浄もちょっと大変だけどいつもあるわけではないから・・・」「プレートの扱いが慣れないとむずかしいですね」などの声があがった。 「生コン屋さんが工事まで請け負うケースがある」。
製造:石塚建材(担当:石塚由章)、施工:石塚建材(20m2、100mm、3名、1時間30分)
施工動画
【川崎】石塚建材なら、製造も施工も!
施工Before。
玄関前駐車場整備。
入り組んだ住宅地の奥にあるお宅のエクステリア・外構舗装。
水はけを考慮せず真っ平らにすることのできるドライテックが採用された。
川崎地区はもともと生コン製造者の協力が薄い地域であり、今回関東生コン・エクステリアの雄ウチダ商事の手配でご当地石塚建材が気持ちよく協力してくださることになった。
なお、石塚建材は生コン製造のみならず施工まで対応可能。
入り組んだ住宅地の奥にある現場だったため生コン車からホイルローダーに材料を積み替えて納入。
毎度おなじみ、施工は材料(ドライテック)を敷設して、トンボやプラゴテで平らに均し(水勾配を設定しなくても大丈夫)、最後にプレートコンパクタ(30kgタイプ)で締め固め。
それだけ。
従来の土間コン(オワコン)のように、ブリーディング水が乾くのを待ったり、金鏝で何度も擦ったり(仕上げ)する必要はない。
だから、あっという間に仕事は終わる。
施工After。
20m2の駐車場(兼玄関前アプローチ)舗装は石塚建材の職員ら3名で1時間30分で完成。
初めての施工とは思えない慣れた手捌き。
「状態(コンシステンシー)の判断が慣れるまでむずかしいかな」
「ドラムの洗浄もちょっと大変だけどいつもあるわけではないから・・・」
「プレートの扱いが慣れないとむずかしいですね」
非常に前向きな職員の皆さんから初めて目にする材料にいろいろな意見が上がった。
こうしていろんな地域の生コンラストワンマイルの人々に取り扱ってもらうことで着実に舗装の常識が変化している。
製造だけでなく工事も請ける製造者もいる!
施工業者一覧
全国に500を数えるドライテック供給可能な生コン製造者。
その中には、「材料工事共(材工共)」で対応可能な石塚建材のような生コン製造者もある。
要は、餡子屋さんがまんじゅうを作っちゃうってあれだ。
「〜〜生コン」「〜〜レミコン」みたいな企業名と並んで、石塚建材さんのように「〜〜建材」と名乗る生コン製造者も少なくない。
そんな生コン工場の出自は建材店だったりするケースが多い。
もともと、セメントや建設資材を商いとしていた企業が時代の流れを読んで生コン製造も始めるといった経緯だ。
(ちなみに、長岡生コンクリート・生コンポータルは砂利運搬・ダンプ屋さんが出自)。
いろんな出自の生コン製造者があるが、中でも「〜〜建材」と名乗る工場の多くは材工共対応をする企業が多い。
他には、愛知県の毛受建材や茨城の広瀬建材さんなども同様の対応をしている。
無論、餅は餅屋でエクステリア・建築外構一式でオーダーする場合は専業のエクステリア外構会社に依頼するのが無難だが、「土間コン(ドライテック)を整備したい」みたいな単品の依頼なら、直接生コン製造者に依頼するのもあり。
日本全国に生コン製造者は3200を数える。
現在はそのうちの500社がドライテックの製造に対応しているが、この数を今年は640にまで引き上げたいと思っている。
3200の実に20%が製造対応するようになりさえすれば、ドライテックがエクステリア舗装の定番の1つに数えられるようになるはずだ。
生コンポータルでは地道に1社1社、いろんな形でご縁に恵まれドライテックの製造についてご案内をしている。
生コン製造者向けドライテック製造マニュアル。
1社でも多くの製造者、1社でも多くの施工者がドライテックのことを理解する。
そのことで世界の景色は確実に変化してきた。
生コンポータルでは16年目となる透水性コンクリート事業だが、今年も地道に1社1社ご理解いただけるよう努めていきたい。
そのことで、我が国に新しい流通脈が創造される。
生コンラストワンマイルが階層や壁に抑圧されることなく自由に活躍できる産業・流通が生み出される。
そのことで、地球に蓋しないコンクリートは普及し、失われた自然と人との関係性が再生する。
宮本充也