2018/07/30
「余った材料で展示場|水勾配のいらない土間コン」

簡単に作れる展示場。例えば少し余った材料を使って店舗や事務所の脇に2〜3m2施工する。ジョウロで水をかければすぐにわかるその透水性能。言葉で説明するよりもはるかに説得力がある
高橋コンクリート
今回高知県のお墓で採用いただいた透水性コンクリート。
現地で製造を担当いただいた生コン工場さん。
小豆島生コンの安達工場長のお力でご縁ができた。
「お墓に水をかけるでしょ?」https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_376.html
わかってきたことがある。
透水性コンクリートを初め珍しいコンクリートに対しての姿勢でその工場の力量はある程度わかる。
前向きな工場かどうか。
お客様のことを考えているかどうか。
「え?透水?面倒くさい。他当たって」
そんな工場も悲しいことに存在する。
聞くつもりもない。
知るつもりもない。
普通の生コンで間に合ってます。
そんな面倒なことやってられん。
それほど忙しいわけでもないのに、
なにかいつもしていないことを特別にする。
このことに対して持つアレルギー。
高橋コンクリートさんのように前向きな生コン工場のおかげで、
少しずつ日本の土間コンの常識が変わってきている。
土間コンの常識が変わるためには、
日本の生コン工場のマインドが変わる他にない。
みんな後ろ向きな生コン工場であったとしたら、
「土間コン?いいんだよ、朝一を断っておけば。客が大変になる?そんなの関係ねえ」
そんな生コン工場だったとしたら。
永遠に土間コンは変わらない。
※工場に設置された透水性コンクリートのデモ用舗装
※このように構内に設置しておけばふいな来客や関係者にすぐに透水性能をご案内できる
ただただ製造に協力していただけるだけじゃない。
自らこの価値を発信して普及させようとする工場もある。
15年この価値の普及に携わってきた身からすると望外の喜び。
こんなことがまさか起きるなんて。
「あ?他当たってくれ」
「1m3の製造経費として50,000円いただきます」
(実質お断り)
そんな苦心惨憺の普及活動にもめげず続けてきたこと。
そのことで少しずつだけど安達さんや高橋コンクリートさんのような方達が増えていく。
これ、共感の輪。
そんな風に呼んでいる。
疲れることもあるけれど、
こんな出来事が起きるとふっと疲れが飛んでしまう。
本当にうれしい。
本当にありがたい。
例えば現場にお届けして少し余った材料で。
玄関前や事務所脇に設置してみませんか?
すると誰かが見てくれている。
僕たちの価値。
水を通すことで、いろんな「生コンでいいこと」がある。
そんな生コンでいいことを通して、
いろんな共感の輪が生まれる。
いろんな喜びが生み出される。
これまでにない喜び。
生コンでいいこと。
宮本充也