2018/07/30
「どうせ数年後は水たまりでしょ?|透水性コンクリート」

急速に普及の進む透水性コンクリート舗装「ドライテック」。この度はNTT宇都宮の改修工事。浄化槽周辺の舗装はアスファルトであると物性の違いから段差が懸念される。WEB経由でお問い合わせをいただき、環境性能にもまさるということでご採用いただく。
「結局目潰れ(めつぶれ)起きるんでしょ?」
「数年たって水たまりになってるの見たことあるよ」
「どうせ数年後は水たまりでしょ?」
そんな風にご心配される向きもごもっともだ。
全国セミナーで説明をしていると、
こうしたご心配の声を寄せていただくことがある。
実はこれ杞憂(きゆう)なんです。
みなさん、
「え?」
という表情を隠さない。
なんで、透水性舗装が水たまりを起こすと思われるか?
それは、透水性舗装の大半がアスファルトだから。
そんな説明をしている。
アスファルトとコンクリートの物性の違い
アスファルトはご存知石油製品。
石油製品の仲間であるプラスチックや輪ゴム。
炎天下に1年外に放置しておいたらどうなる?
何と無く想像がつくと思う。
しなやかさが失われぱりぱりに壊れてしまう。
これは石油製品である以上不可避な現象。
さらにアスファルトの現象としてよく知られているのは、
・たわみ
・わだち
つまりこれら物性が意味しているのは、
「排水のための空隙はいずれ潰れてしまう」
ということ。
一方コンクリートはどうか?
耐久性は一般にアスファルトに比べて高いと言われている。
年度末になると一斉にアスファルト舗装のメンテナンスで渋滞が引き起こされる。
つまり、すぐ壊れちゃう、ということを意味している。
コンクリートは適切な施工をさえすれば、
ノーメンテ舗装
と言われている。
つまり構造自体は半永久に持つと考えられている。
そのため、
「排水のための空隙は潰れることがない」
これが理由
※NTT宇都宮浄化槽周り舗装工事 Before
アスファルトの物性がそんなだから。
例えば浄化槽の高さに合わせて舗装を敷設した場合、
・コンクリートはたわまない轍(わだち)できない
・アスファルトはたわむ轍できる
つまり、両舗装の間に段差ができる懸念があるというわけ。
水たまりもいやだけど、
段差も歩行にリスクが生じるため歓迎できない。
なんだかんだで値段もそんなに変わらないし、
透水性コンクリート
あいなった。
※いっちょあがり
NTTさんに採用されたってことは、
東京電力さんとか中国電力さんと同じくらい、
公共性の高い実績
胸を張ることができると思う。
これまで主に住宅外構など小規模な物件に採用されてきたけど、
このところ集合住宅の外構など100m2を超える規模にも採用が広がってきている。
その時に質問される、
「アスファルトとは何が違うの?」
実際日本はアスファルト大国だけど、
諸外国は実はそんなでもない。
コンクリート舗装が重用されている国だって多くある。
僕たちはそんなコンクリート舗装を長年やってきています。
わからないことや疑念があれば納得するまで質問してほしい。
生コンの舗装が役に立つ。
そう信じている僕たちはお客様にとってベターな提案をするつもり。
仮にそれがアスファルトのほうが有益だったとしたら、
僕たちは喜んでアスファルトをお勧めします。
生コンでいいこと。
とにかく僕たちはお客様にハッピーを届けたいから。
宮本充也