2018/05/26
「やる気があってもなくても施工できる|透水性コンクリート」

エクステリア外構の展示場に施工。やる気があってもなくてもできちゃう手軽な土間コンはこれからのエクステリアの鉄板製品になっていく。岡山県津山宇部製造協力のもと17m2の施工はあっという間に終了。施工精度は別としてDIYでもいけちゃうくらい簡単
素人でも施工できるほど簡単
最初からそうだったわけじゃない。
過去を振り返るほどまだ成功しているわけじゃないが、
15年前は前進も後退もできないほどの失敗を繰り返していた。
勢いで受注した1000m2の現場。
施工に問題が相次ぎ、
「なんだこれは。全部とりこわせ」
そんなことを言われたこともあった。
「わかりました」
腹をくくった青年の勢いに気圧されて、
「いやいや、今から取り壊していたら工期が」
逆にうろたえさせるほどマジだった。
この製品にかけていた。
足し算ではなく引き算の製品改良
※今回初めての施工。問題なく進む。
生コン工場が製造してくれない。
製造してくれない理由は面倒臭いがいっぱいだったから。
まず、特殊な骨材を利用しなけりゃならない設計。
そこがネック。
入れ替えに応じてくれる工場は少ない。
仮にあったとしても高額な費用請求がそのまま製品代金にONされる。
特殊バインダーを100kg/m3投入する手間がある。
これがさらに製造を困難にさせていた。
どうしても、
「よいもの」
を志向してしまう供給者の思惑は、
施工者や製造者の「常識」と食い違う。
「そんなもんむり」
その時にはそんなやる気のない人たちにいちいち憤慨していたりもした。
ただ、その憤慨こそが単なるわがままで自分勝手だということに気づくのにその後数年要した。
製品の改良というのは、足し算じゃなくてむしろ引き算。
「めんどうくさい」
を削り取っていく作業だったのだ。
大切なのは「やる気があってもなくても施工できる」
※完成の様子
僕たちが作ろうとしているのは新しい常識。
常識ってのはやる気があるとかないとか関係ない。
無感動なほどまでに当たり前にされるもの。
それが常識。
土間コンの新しい常識をつくりたい。
そんな気持ちで仕事をするなら、
やる気があるとかないとかにいちいちこだわらない。
粛々とすすむ。
そして、土間コンは整備されていく。
そんなものでなければならない。
毎日多くの引き合いをいただいている。
本日も地元裾野で施工がされている。
まだ、目新しい。
まだ、ちょっと新鮮。
これじゃだめ。
ぼくたちが施工していることは土間コンの新しい常識なのだから。
プログラムが粛々と進むように。
僕たちの透水性コンクリートは普及し始めている。
生コンでいいこと。
宮本充也