2018/07/25
「庭が広くなります」宅地造成・調整池・スペース・有効利用

今日は宅地造成法の話を書きたい。
こんな書き出しをすると、凡その人は興味を失うと思う。
「頑張ってね!宅地造成の業者さん!」
だろう。
こんな書き出しならどうだろうか?
「憧れのドッグランが手に入ります」
「バーベキューのためのスペースが2倍になります」
「庭が広くなります」
これなら、興味のある人なら「ん?」なんて読み進めるかもしれない。
情報発信をこのところの仕事にしていると、
同じことを伝えるにも伝え方で認識がまるで違うということに驚く。
だから、結局は宅地造成に関する技術について御伝えするのだけれども、
専門家目線で伝えるのではなくてきちんと、
「どんな価値か」
という点に注意して伝えなければせっかくの価値も台無し。
さて、調整池というものがある。
こんなスペース見たことないだろうか?
住宅地の脇にひっそりとそれでも大きく空間が取られている様子。
この、調整池、なんのためのものかというと、
調整池Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%BF%E6%95%B4%E6%B1%A0
要は、一定の敷地面積には、降雨を管理するために一定のプールを作っときなさい。
そういったルールがある。
法律は大切。
このルールのおかげで実は水回りのトラブル沢山解決しているんだから。
だけど、ふつーーーに考えてみると、
「邪魔?」
「危ない?」
ってならないだろうか。
もし、この邪魔な空間を埋めてしまって、その上に例えば、
・ドッグラン
とか、
・バーベキュースペース
・小規模な公園
そんなものができたらとは思わないだろうか。
できるんです
(すみません。こうゆうのやってみたかっただけ)
積水さんの技術だが、
https://sekisui-techno-molding.jp/products/cw/techinfo/
この大規模で一見無用にも思われかねないこの空間の中に、
写真のような構造物を設置することで、
地面部分の上を有効利用することができるようになるのだ。
専門的な言葉で言うと、天端部の有効利用ができるようになる。
つまり、天端部に透水性コンクリートを設置しておくと、
その上は普通に地面なので、
・ドッグランを作ったり
・BBQサイト
・公園やテニスコート
みたいなのが意識されることもなく作ることができるようになる。
僕たちは専門家で、専門家同士でやり取りしている分にはいいけど、
IT戦略という文脈で世間一般と対峙するときには、
「機能の説明」
ではなくて、
「価値の説明」
に注意をするべきだと思う。
そして、一般消費者だけに伝えてもだめで、
建設業界の場合は実際に施工する技術者の方
にも適正にご理解をいただかないと形にならない。
特にこうしたマニアックな施工事例については、
B to B to C
の目線できちんと表現を考えないとならないという、
とても新しくて楽しい気づきに毎日ワクワク胸躍っている。
宮本充也