2018/07/25
「僕は有名になりたい」 樹脂舗装・はがれ・滑り

僕の住む町はとても穏やかな土地だ。
日曜日くらいしかのんびりとした気持ちに浸れないが、
のんびり過ごすにはこれ以上ない場所だと自負している。
経験したことがないけれどまるで老後みたいな日曜日を楽しめる。
市内には温泉旅館の他に各所に共同浴場がある。
300円くらいで利用できて泉質は素晴らしい。
今日も息子を友達との待ち合わせ場所に車で連れていき、
近くにある公共浴場を利用した。
45度はあろうかという源泉かけ流しで1分と入っていられない。
悲鳴をあげながら飛び出ると全身が真っ赤になっていて、
冷水のシャワーでしばらく恍惚としながら肌を癒す。
度重なる新幹線での長距離移動に疲れた体が・・・。
今は何の時間だったか。
そうだ、ブログを書いていた。
さあ、生コンブログの始まりである。
その共同浴場のエントランスにあるスロープの写真。
車いすでも利用ができるようにいつのころからこうした坂をよく見かけるようになった。
これは樹脂舗装といってコンクリート土間の表面に砂利(化粧砂利)を仕上げる。
※砂利はさまざまな種類を好みで選ぶことができる。
(化粧砂利のメーカーソーセキはビジネスパートナー)
樹脂舗装はその華やかな見た目と意匠の自由度でとても人気のある舗装。
ただ、樹脂の運命ともいうべきか、舗装という過酷な条件下では、
写真のようにはがれてしまうことがある。
お年寄りがそのわずかな段差に足を躓いて転倒したり、
雨が降れば表面の樹脂に水がたまり滑りやすくなる場合もあろう。
冒頭ののんびり温泉などと日和っていられない状況だ。
このところつと増えているご注文がある。
下地材料としての透水性コンクリート
写真のようにはがれた部分のコンクリートは、
つまり普通のコンクリート
この部分が透水性コンクリート「ドライテック」になると、
色々いいことがある。
・表面に水がたまらない→樹脂が滑りやすくならず転倒が起きづらい
・表面に水がたまらない→いつも乾いた状態でコケ・カビの繁殖が少ない
※特にスロープだと効果は高い
・下地コンの比表面積が大きい→接着面積が多いということははがれづらいので写真のようにならない
でも、一般には残念ながら土間コン(普通のコンクリート)が採用されている。
これは実に「知られていない」という単純な理由でしかない。
「知られていれば」確実に採用される。
この、「知られていれば」というのがとても曲者で、
知ってもらうためには努力をしなければ存在を認識されないことは、
1年近く情報発信を業務として続けてきてようやっとわかってきたこと。
改めて有名(知ってもらう)になることって結構大変。
・パーミアコン
・T.N.ベース
・ドライテック(GNN)
・透水くんⅡ
・ポーラス・アイ(GNN)
以前、色合わせ補修でも紹介したが、
一体どれだけの一般の方が上記に列挙した名前が、
「透水性コンクリート舗装のブランド」
と理解しているだろうか。
業界の人であれば唯一「パーミアコン」までを認識している、
その程度だろうと思う。
僕の想いは、
「透水性コンクリートは特別な存在になってちゃだめ」
ってこと。
・トヨタ
・日産
・ダイハツ
・・・といった車のブランドのように当たり前に知られる。
「特別なコンクリートじゃなくてありふれたコンクリートになる」
そうしたことが重要で、
そんな世の中になるためにはより身近に利用してもらえるように、
僕たち生コン工場自身が意識を変えていかなくちゃならないんだと思う。