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2020/03/30

「なぜエクステリアや残コンは学問の分野として成立しないのか?」博士号取得への道(その2)

「なぜエクステリアや残コンは学問の分野として成立しないのか?」博士号取得への道(その2)

道路、土木、建築、フライアッシュ、高炉スラグ。工学博士を志し準備をしていてふと思いついた疑問。いろんな学問分野があるけれど、「なぜエクステリアや残コンは学問として成立しないのか?」。



フライアッシュ・高炉スラグとエクステリア・残コンの違い

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野口先生から参考にと預かった博士論文「時間・社会・地理因子を考慮した資源循環シミュレーション手法の開発とそのコンクリート材料分野への適用」(藤本郷史)の目次

既往の研究野中に、「他産業からの廃棄物の受け入れ」とある。


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言うまでもなく、鉄鋼スラグやフライアッシュといった副産物に関する領域には多くの研究者や企業が参入し技術革新が日夜進んでいる。



エクステリア、そして残コン

透水性コンクリートをきっかけに接点の増えた「エクステリア」(住宅外構)と言う分野。

土間コンクリート(コンクリート舗装)の断面構成など色々見ていると随分道路学会や土木学会を意識したものが多いことに気づく。

日に何千台も行き来する国道や大規模な盛り土などの土工事で定められている基準から引用されたような仕様がエクステリアにも見られるのだ。

「こんなのオーバースペックだなあ」

「なんで根拠もなくワイヤーメッシュなんか敷いてるんだろ」

おぼろげに感じていた疑問だが、ある時不意に次の言葉に帰結した。


「エクステリアには学会がない」


建築、土木、造園、道路などの分野には活発な学会の存在。

それがエクステリアという分野には見られないのだ。

なぜだろう。

この課題を思いついた時、予てより「残コンも学問領域として成立していない」という課題を思い出す。

どうしてスラグやフライアッシュは学問領域として成立しているのに、エクステリアには学会がなく、残コンに関して言えば(学問領域としてだけではなく公にも)認知すらされていないのいか。

この問いに応えようとすることが環境コンクリート(残コンソリューション)を考察する上で多くの洞察を与えてくれることに気づく。



産業構造が認知しづらいテーマ「エクステリア」「残コン」

特に建設の場合、産業構造は複数に渡る階層構造であり縦割りの形態をとっている。

その頂には国と大資本がある。

国家を前進させる上では産業の発展が不可欠。

土木・建築といった社会インフラの発展に伴い、鉄・電力・セメントなどの供給が必要。

こうした構造から言えばスラグやフライアッシュなどは「国が課題として認知しやすい(せざるを得ない)」ということが分かる。

国策として進めるととたんに顕在化する(国や大資本の目下の)問題としての副産物(スラグ・フライアッシュ)。

一方、残コンは国策として進めるセメントではありながらも、複数の階層構造の末端・辺境にある生コンのさらに現業を苦しめている問題であって、ヒエラルキーの頂が認知しようもないもの。

残コンが実際に地域環境に悪影響を及ぼしていたとしても、国としての認知が得られづらい。

だから、学問領域として成立しづらいのではないか。


そう考えるとエクステリアに学会がないことも不自然ではない。

階層・縦割りの構造の場合、トップが認知しないものは、存在していないのと同じであり、問題(あるいは機会)にすらならない。

その辺境での技術革新や問題解決がどれだけ多くの国民に富を届けるかは問題とはならない。

こうした軸で考察するとエクステリアも残コンも同様の位置づけ(辺境)にある。

辺境の出来事は、それが本質的に問題や機会であったとしても、そこに技術革新や問題解決策を生み出すための手段としての学問は必要ないのだ。

これまでの産業構造で考えた場合、トップ(メタファーとしての頭脳)が認識できないことは問題や機会として成立し得ず、もってそれを取り扱う手段としての学問は成立されず、技術革新も問題解決策も生み出されようがなかった。

残コンは今も認知されないままだし、エクステリアもヘンテコな仕様が残っている。


上述を踏まえると残コンやエクステリアの未来は「伸び代しかない」と考えることができる。

ITやAIの技術革新によって建設も含む全ての産業で構造改革が進む。

中央集権から自立分散型(自己組織化)の構造での産業発展が可能となる。

これまでヒエラルキートップだけしか認識できなかった問題・テーマは、ヒエラルキーのボトム・辺境(ラストマイル)でも認識可能なものとなっていく。

認識された問題は瞬時にトップを含めた全体に共有されることが理屈の上では可能になる。


エクステリア、残コンに限らず、見出されてこなかった辺境の問題(あるいは機会)はより見出されやすく共有されやすくなっていく。

「なぜエクステリアや残コンは学問の分野として成立しないのか?」

これまで認知すらされて来なかった残コンという問題がここに来て急速に見出され始めたことは何も偶然ではない。

ITやAIという時代のテクノロジーが産業構造そのものに影響を与え始めた兆しと見ることができるのだ。



宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

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