長岡生コンクリート
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2020/05/05

「中央集権的な全体構想ではなく、自己組織化された辺境が拓く環境コンクリート」博士号取得への道(その3)

「中央集権的な全体構想ではなく、自己組織化された辺境が拓く環境コンクリート」博士号取得への道(その3)

最終処分場の逼迫や環境負荷など、コンクリート産業に対するクローズドループやサステナブル社会への貢献圧力は高まっている。関係行政や多くの研究者は再生コンクリートの必要性を主張する。なのに、普及しない環境コンクリート(コンクリート再生・残コン再生)の謎。
(写真は「コンクリート構造物のライフサイクル設計における材料保存ストラテジー」田村雅紀著)



50年の歴史を数える再生コンクリート

「21世紀の最も輝かしい躍進は、テクノロジーではなく、人間とは何か、というコンセプトを拡大することによって成し遂げられるだろう。」ジョン・ネイスビッツ



テクノロジーは、ある。

むしろ、それらは飽和している。

コンクリートはこの100年で瞬く間に世界の景色を一変させた。

寿命が100年にも満たない人類にとってその成長を知覚することすら難しいスピードで地球を覆い尽くした。

「僕のひいおじいちゃんはまだ木造が当たり前の世界に生まれ、鉄筋コンクリートの病院でその生涯を閉じた」(産業に身を置くある友人)

今を生きる僕たちにとって鉄筋コンクリートあるいはコンクリートインフラは当たり前すぎる前提となっているが、100年前にはまるで当たり前ではなかった事実を冷静に捉えたい。

そして、議論としてのコンクリート再生。

驚いたことにその歴史は僕が生まれていなかった1970年代始めにまで遡る。

世界の景色を一変させてしまった現代のコンクリートの歴史のおよそ半分。

多くの研究者や監督行政はその必要性を認識し実践を行なっている。

なのに、拡大再生産を前提としたコンクリートは今も大地を削り、汚し、蓋し続けている。

テクノロジーは飽和している。

なのに、世界の景色は変化しない。

50年の背景を持つ飽和したテクノロジー群はあたかもないかのように、コンクリート産業はこれまでの文脈を踏襲している。

つまり、これからの100年にコンクリートが果たすべき貢献はテクノロジーではなく、産業が前提とすべきコンセプトや文脈を刷新することで成し遂げられるのではないだろうか。



テクノロジーはある、なのに見出されない。

これまでいずれの産業も中央集権的な全体構想をヒエラルキーの頂きに据えた階層構造で形成されてきた。

御多分にもれずコンクリート産業も大資本や権威の助言をもとに政府(頭脳)が号令をかけ予算や規制・法整備が敷かれ、それをもとに辺境に至るまでそのルールブックにのっとって活動を期待されてきた。

世界は高度経済成長を見た。

成長を支えるため中央集権的な全体構想が求めるあり方(統制)に沿わない辺境(生コン製造者、施工者ら)はその存在を許されない。

あたかも学校が示した基準に沿わない子供は不良のレッテルを貼られ悪い場合には学校から投げ出されるように。

中央集権的な全体構想が示した基準が全てでありそれが正解とされた。

しかし現代ではその中央集権的な全体構想としての「正解」を探究し続けることが本来の正解でないことは50年の歴史を数える再生コンクリートテクノロジー群が世界をいまだにしかるべきあり方に変えられていないことを見ても明らかだ。



クローズドループの実践はすでに辺境で創造されている。

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例えば、知られざる産業廃棄物「残コン」はすでに辺境では問題解決を見ている(出典:https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/post_324.html)。

現場で発生した余剰生コンクリートは生コン工場に持ち戻され、高分子・急結剤などを添加され改質され路盤材や再生コンクリート用骨材として100%クローズドループが達成されている。

その過程で発生する洗浄水(アルカリ汚染水)はすべて工場の中で再利用されている。

製造された生コンは辺境のエクステリア・外構工事の非構造コンクリートに用いられている。

中央統制の無関係なところで辺境はテクノロジーは創造し辺境で活用されている(https://www.nr-mix.co.jp/econ/)。

にもかかわらず、中央(頭脳)はそれを見出さず、さらには「残コンはあるのにないもの」となっている(https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/_1.html)。

それは、中央(頭脳)が知らないところで辺境が誰かの指令を受けることなく細胞分裂を繰り返すことと似ている。

ただし、現在において残コン再生やクローズドループの達成は全体的ではなく一部の辺境に限定された現象となっている。



いずれの論旨も基準や規格の整備を唱えている

主張されているすべての論旨は中央集権的な特定の全体構想を前提として基準や規格の整備を唱えている。

頭脳が指令を与えることによって手足は動くというわけだ。

果たして、その頭脳が指令し続けてきたこの50カ年の再生コンクリートは未だ世界の求める声に応じてはいない。

ましてやインターネットを駆使して発信・共有されている辺境の苦労や努力は頭脳に認知されないばかりかないものとされている。

大資本や権威が正解を示し、その通り恭順に従うことが世界をより良いものにするわけではないことに薄々人々は気づき始めている。

これはインターネットがもたらした情報革命によるところが大きい。

現状の先に世界が求める声に応える産業構造は創造されるのだろうか。

今、産業は前提とする文脈、あり方を刷新する時を迎えているのではないか。


20年産業構造の隅々に実際に足を運び辺境の声を聞き時には頭脳や頭脳に近いところをも訪ねあらゆる努力を重ねてきた経験から僕が環境コンクリートに関して立てた課題。

「中央集権的な全体構想ではなく、自己組織化された辺境が拓く環境コンクリート」

それはその課題意識とそれを示すいくつかの証拠と既往の研究、仮説としての解決策の提案、さらには計画と実行、それに伴う結果を示す道のりとなる。

また、頭脳や中央集権の役割を否定する立場ではない。

それらもいわゆる自己組織化された辺境の1つの機能としてしかるべき役割を期待される。

既存産業を構成するすべての機能(法人や個人)は否定されず新たな役割を期待される。

誰もが招かれ求められる世界(産業)。

ただ、一重に、文脈。

ハードウェアを駆動させるOSのアップデート(あるいはリインストール)が必要だ。

この論文作成をそんな環境コンクリート普及というチャレンジの基礎としたい。



宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

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