長岡生コンクリート
骨材の再生利用、CO2の削減、コストダウンに

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2021/09/19

《コラム》「厄介者【スラッジケーキ】はCO2を固定化する媒介として今後注目される」

《コラム》「厄介者【スラッジケーキ】はCO2を固定化する媒介として今後注目される」

残コン(スラッジ)に取り組んで21年目となる僕には今スラッジケーキ(残コン)がチャンスにしか見えない。スラッジケーキはふんだんにCa(OH)2を含んでおり、大気中のCO2に触れることでCaCO3を生成することが知られている。脱炭素コンクリートが注目されている。「厄介者スラッジケーキはCO2を固定化する媒介材として今後注目される」



セメントコンクリートは二酸化炭素を固定化する

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⚫︎参考記事: 《コラム》「透水性コンクリートの本当の価値は水を透すことではないのかも知れない」

白くなっている部分は、中性化を起こした場所だ。

左手はもともと表面側で大気(CO2)にさらされていた側。

1年1mm(正しくはルートT則)と言われる速度でCO2は徐々にセメントコンクリート中のCa(OH)2と反応し、CaCO3に変化していく。

中性化した箇所にフェノールフタレイン溶液を噴霧しても色が変わらず、塩基性(pH12以上とか)の部分はに染まる。

およそ3cm(つまり30年と言ったところか)中性化(つまりCO2を固定化)していることがわかる。

改めてこのあたりの事実を咀嚼・反芻してみると、当今話題の「カーボンニュートラル」に直結していることがわかる。

CCU(Carbon Capture & Utilization)を地で言ってるじゃあないか、と。

当初の僕は、「つまり、ドライテックって、めっちゃ中性化してんじゃね?」と胸躍らせながらあれこれ思索に耽っていたのだけれど。

最近気づいたのだ。

ポーラスコンクリート同様僕の「ライフワーク」と言ってもいい「残コン」の成れの果て「スラッジケーキ」を仮にパウダー化できれば、その過程で体内のCa(OH)2が大気中のCO2と反応・固定化していくじゃあないか、という事実に。

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(日本コンクリート工業の「エコタンカル」

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(同「PAdeCS(パデックス)」

そのきっかけを与えてくださったのはとあるゼネコンに所属する恩人の紹介だった。

すげえ、確かに。

今のようにスラッジケーキを最終処分場に埋め立ててしまったら、この媒介効果をもみすみすCO2の存在しない地中に埋め立ててしまうところだった。

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さらにこれはまさに「灯台下暗し」というべき発明で、姉妹工場の白石建設で開発されていたプロセス。

トロンメルにかけることで粒状間摩擦が起こり、適正な水分量に変化していく過程で水和反応(c-s-h生成)も見込まれ、さらに大気中のCO2と反応・固定化する。

仮にこのプロセスをアスファルトプラントゴミ焼却場のような高CO2雰囲気で行えばこちらもまさしくCO2固定の媒介材としての役割を果たすことになるだろう。

主成分は炭酸カルシウムに、鉄分シリカといった感じか。


これらをはじめとしたスラッジパウダー化プロセスの全ては今後「スラッジがどの程度CO2を吸収・固定化する(カーボンネガティブ)のか」を明らかにされるだろう。

これまでただただ厄介者として生コン工場を苦しめ最終処分場で埋め立てられていた残コン「スラッジケーキ」に一躍注目が集まるということになる。

「スラッジ由来のマテリアルを〜〜kg配合すると〜〜kgのCO2を削減したことになります」

脱炭素コンクリートの出来上がりってわけだ。



「建築」「土木」の二項対立(分断本能)にとらわれず自由なものづくりへ

長岡生コンクリート(生コンポータル)の主戦場は、「0.5m3(小ロット)」そして、「舗装コンクリート」(土間コンなど)となっている。

キラーコンテンツ「ドライテック」はインターネットと企業間連携で現在絶賛バズり中。

JIS A 5308とか独占禁止法適応除外(組合、カルテル)などの鎖から距離を置いた活動はここ6年で急拡大している。

インターネットで自由にのびのびとJIS外品(ドライテック)を販売している。

F材というキーバインダーを元配合(ポラコン)が入っているドラムにあと添加することで「ドライテック」を名乗っている。

JISとか関係ない。

市場と顧客に評価されているから売れている。

ゼネコンアカデミアの評価など毛ほども気にしなくていい領域。

それが、「舗装」(当社における土間コンなど小ロット生コン)だ。

ここは、二項対立(分断本能)から解放されたブルーオーシャンと言っていい。

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さらに生コンポータルでは雑草・水たまり対策コンクリ「オワコン」をローンチした。

専門的に言えば、残コン再生転圧ポーラスコンクリート、RCCPとなっている。

⚫︎参考記事: 「さよなら《真砂土》《砂利敷き》《防草シート》 オワコン 《the earth》 登場?! 脅威の透水性能をとくとご覧あれ!!」

こちらも無論、JIS外品

当面はエクステリア・外構工事の犬走裏庭、またはサービスヤードなどの小規模なシーンに適応する予定となっている。

ドライテック同様、極論「問題なけりゃ何入れてもOK」なプロダクト。

ゼネコンアカデミアのことを気にする必要がない、自由なプロダクトだ。



きっと、CO2を固定化したパウダー(スラッジ)は所定のロットで水溶性の袋にパッケージされることになる。

F材Y弾(オワコンのキーバインダー)のように、生コン工場や建設現場でドラムの中に投入される。

「1袋でCO2を〜〜kgマイナスできました」

って、わかりやすい生コン納品が生み出される。

そもそも、炭酸カルシウム

生コンの強度に何か悪い影響を及ぼすことはないし、まあ影響があっても多少粘性に影響(さらさらする)程度だろう。

許される範囲でたくさん配合すれば、それはそのまま脱炭素


めっちゃストーリーが立っているじゃあないか。

ああ、よかった、JISとか組合とかにお行儀よく仕事してなくて、本当によかった。

地元じゃいまだに鼻つまみ者で、「あいつ裏できっと何かやってるはず」とみなされてますが笑。

今後、ESG、SDGsの動きは待ったなしだ。

来年からはプラム上場企業に機構関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)が義務化される。

名だたるゼネコン、名だたる発注機関は、その要求に応えねばならない。

その時に現行の生コン産業はその受け皿たり得ているだろうか。

《コラム》「厄介者【スラッジケーキ】はCO2を固定化する媒介として今後注目される」

生コン産業アップグレードの鍵は間違いなく「残コン」「スラッジ」そして脱炭素というムーブメントになろう。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
あとじゃん先生(宮本充也)

1級(造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

メーカーは消費者のことを啓蒙する必要のある素人として軽んじている。
「最近の施主はインターネットで付け焼き刃に知恵つけやがって」
こんなプロ施工者や製造者のひどい声を聞かされることもしばしば。
ものづくりは消費者の方を見ていない。 [ 続きを読む ]

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