2019/03/18
一挙紹介!「一体どれだけの【先行材】が流通しているの?」先行モルタル代替材特集

未だ認知が進まない先行モルタル代替材。この価値を広げることは建設現場における残コン発生の抑制(廃棄物抑制)をはじめ、高額なモルタルの不使用(コスト抑制)、さらにはポンプ返しを回避できる(労災抑制)などの効果が期待されている。各社製品が適正に認知されること。市場として成長することが求められる。
一体どれだけの先行材が流通しているの?
スリックパワー
我が国の先行モルタル代替技術の草分け。
もともとは韓国で流通していた製品を代表の豊原さんが改良し日本市場に広げている。
NETISも取得し多くの建設現場での使用実績を有している。
モルタル代替の代名詞ともいうべき歴史ある製品。
世界各国ではモルタルを使わず先行材の使用が当たり前。
例えば生コンポータルのパートナー企業、MAPEIも、
という代替材を有している。
実は「先行モルタルがあたりまえなのは日本だけ」という現実がある。
こうした市場が形成された理由の1つに、
諸外国に比べ我が国の圧送は配管が多いことがあげられるそうだ。
つまり、ブームを基調とする海外製品とは異なる性能を確保する必要があり、
その現実に従ってスリックパワー以降各社が製品をリリースしている。
https://www.kawabata-cp.com/kankyo
モレステ
静岡のタケサイト社が開発し、
福井の川端工業が展開するブランド。
圧送会社が監修していることもあり、圧送会社目線の利便性が特徴。
また、廃棄物(生コンスラッジ)を原材料にしていることも特徴となっている。
再生リサイクルは建設産業の喫緊の課題でもある。
価格は1缶15,900円(https://www.monotaro.com/g/04141637/)となっている。
https://www.takecite.technology/blank-19
ルブリ
モレステの開発にも携わった武田さんがリリースした製品。
NETISにも登録されモレステに対する優位性を主張している。
さらには、経済産業省の「新市場想像型標準化制度」を活用し、
JIS品としての運用を模索している。
こうして多くの製品が市場に投入され各社の優位性を唱えられ市場の活性化につながることが期待される。
https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/00000.html
ウメタロウ
残コン技術フォーラムのパートナー川端工業も監修。
本来の用途は埋め戻し材。
至近先行材としてもリリースされた本製品の特徴は、
0円
10ℓつかっても、20ℓ、50ℓ使っても、どこまで使っても、
0円
が特徴。
さらに、筒先から吐出された先行材は型枠の外に排出すれば、
埋め戻し材
として利用できるため、廃棄物の発生量を抑制している。
今後の普及に期待が高まる。
さらに、もっと。
生コンポータルでは来期から予定されているプロジェクトに参画予定だ。
廃棄物を0にする。
労災を0にする。
大手ゼネコン等が主導するプロジェクトでは上記製品群をはじめとした複数のソリューションを組み合わせて現場実装する取り組みが始まる。
選べてこそ。
市場は市場として成り立つ。
市場と顧客を喜ばせるために。
各社の今後の改善と成長に期待したい。
それも、生コンでいいこと。
宮本充也