長岡生コンクリート
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2021/09/12

「世界同時多発で続々と生み出されている《スラッジ》再利用技術について」

「世界同時多発で続々と生み出されている《スラッジ》再利用技術について」

スラッジケーキは僕のスコープの外にあった。そもそも、スラッジケーキが生まれなければいいとしか思っていなかった。だけど、現実は世界中の生コン工場がスラッジケーキに悩まされている。続々と生まれるスラッジ再生プロダクト。



スラッジ再生

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⚫︎参考記事: 「《建築》や《土木》はもはや限界を迎えている一方《舗装》には伸び代しかないブルーオーシャン」オワコン #2

灯台下暗しとはよく言ったもので、毎月必ず訪問している岡山の白石建設にはすでにその確立された技術があった。

これが、すごいのだ。

所定のプロセスにスラッジケーキをかけるだけで砂粒状の物質に改質される。

その過程でCO2と反応する。

つまり、脱炭酸を実現する。

もしも、その工程を排ガスの充満するような高CO2雰囲気で行えば効率も高まるだろう。

出来上がるのは、CaCO3+αの粉だ。

名前は「アザブジバン」と名付けられた。

地盤改良に用いられることを期待しての命名だ。

無論、混和材料にもなろう。

出来形が砂粒状なのでセメント代替というよりは、細骨材代替として用いるべきなのだろうか。

今後の創発に委ねられる。


僕がこの分野に興味を持ったのは、日本コンクリート工業のエコタンカルをとある恩人から紹介してもらったことがきっかけだった。

⚫︎参考記事: 《0.5m3に魂を燃やせ》「ゴミ焼却場・アスファルトプラントが近所にある生コン工場集まれ!」エコタンカル

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(出典:軽質炭酸カルシウム エコタンカル

生コン工場の排水が炭酸カルシウムになって、それは天日乾燥されたら混和材料になる。

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スラッジケーキも粉砕されてPAdeCSというプロダクトを想定しているようだ。

これまで、厄介者でしかなかった「スラッジケーキ」が新しい世界では新しい役割を付され循環しようとしているのだ。



もともと僕はスラッジケーキに懐疑的だった。

スラッジケーキ生成の過程では電力がかかり、設備・消耗が発生し、無論労務もかかる。

トロンメルで細骨材や粗骨材を「無理やり」回収し、スラッジ水を「無理やり」圧搾することで得られるスラッジケーキ。

「そんなもん、発生しなけりゃいいじゃん」

という立場から、当社ではMAPEIらと共同して残コン処理システムを実装し10年が経過する。

これまでのところ、スラッジ、残コンを場外廃棄したことはない。

無論、排水も全て工場内でクローズドで循環させている。

僕はこれが残コンソリューションの道筋だと信じていた。

すでにこのシステムは国内の10カ所以上で実装されそれぞれの地域でスラッジや残コンの問題は解消され循環に付されている。

一方、今もってなお、生コン産業を見渡せば、スタンダードはフィルタープレスとトロンメルとなっている。

設置するのに数千万円かかろうとも。

その後設置した工場は、消耗品、人件費、電気代を大量に要求しようとも。

一旦当たり前になってしまったプロセスというのはなかなか変化が難しい。

現業にとっては未来の可能性よりも、その日、今、目の前のその問題をなんとかしなければならないのだ。

目の前で手一杯だってのに変化を強いられるのはまっぴらごめんてわけだ。

つまり、一旦スタンダードになってしまったそのあり方の中で無理を生じさせないまた別のあり方を模索するのも新しいスタンダードになりうるのかもしれない。

そんなふうに考え始めていた時に、残コンに関するパートナーMAPEIのフェラーリ博士から「新しいプロセスを開発したから聞いてくれ」という投げかけがあった。

MAPEIもスラッジケーキの再生に対して何もしていなかったわけじゃなかったようだ。

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MAPEIのシステムも至極単純だ。

スラッジケーキ、普通ポルトランドセメント、高分子+急結材(Re-con ZERO EVO)を所定の配合でミキサーに投入する。

(もしかしたら、アジテータートラックでも可能かもしれない)

ミックスすると団粒・固結化され右上の写真のように粒状物に変質する。

それをさらにGRINDING(挽く)と粉状(Powder sludge)となる。

無論、その工程でCO2に触れることで炭酸化は起きる。

脱炭素技術ということもできそうだ。

産地(生コン工場)でこれをそのまま混和材料として利用することもできそうではある。



僕の周囲でにわかにスラッジケーキを由来とする新しいマテリアルが生み出されようとしている。

「うちは、スラッジないから関係ないや」とたかを括るのもいいかもしれないけど、好奇心が僕をそうさせてくれない笑。

なんか、面白そうだ。

もし、この粉が、まだ、誰も知らないようなとんでもない効果を発揮したりなんかしたら、もうそれだけで面白いではないか。

隣の生コン屋さんからもらってでもこの製造に取り組みたい笑。

続々とスラッジ由来のプロダクトが生み出されている。

世界は今何か新しいことが起きるのを今か今かと待っている。

日本だけじゃない。

世界各国で同時多発で、それはさながら創発されている。

「世界同時多発で続々と生み出されている《スラッジ》再利用技術について」

やっぱ、残コンって面白い。

やめられない。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
あとじゃん先生(宮本充也)

1級(造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

メーカーは消費者のことを啓蒙する必要のある素人として軽んじている。
「最近の施主はインターネットで付け焼き刃に知恵つけやがって」
こんなプロ施工者や製造者のひどい声を聞かされることもしばしば。
ものづくりは消費者の方を見ていない。 [ 続きを読む ]

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