2020/11/26
「Re-con ZEROのNETIS登録の可能性あり」との判断をいただきまして正式に申請ができる運びとなりました(グロースパートナーズ)

イタリアミラノに本拠地を置く世界企業MAPEIと地方の生コン屋さん長岡生コンクリート(生コンポータル)や国内生コン製造者らによる共作Re-con ZEROのNETIS登録についてパートナーグロースパートナーズの寺田さんから嬉しいご報告。「Re-con ZEROのNETIS登録の可能性あり」。セルドロンに続け!残コン再生ソリューション続々とNETIS上陸。
Re-con ZEROのNETIS登録へ
本書類はグロースパートナーズ社にNETIS登録手続きの一切を委任することをMAPEIと長岡生コンクリートが同意する内容。
セルドロンが拓いた「残コン」の公式文書化、そしてRRCS発足。Re-con ZERO。
⚫︎参考記事: 「NETIS登録、必ずやり遂げます。もう逃げません」Re-con ZERO EVO・グロースパートナーズ・NETIS
今年の7月のことだった。
生コンポータルは生コン製造者向け卸に徹し、GCや工務店向けRe-con ZEROについては事業パートナーグロースパートナーズに一任する。
互いの得意分野の市場セグメントに集中する。
そんな合意を藤井さん(グロースパートナーズ代表)としたのが記録(ブログ)を紐解けば今年の7月ごろだった。
セルドロンが開いたNETISに残コンソリューションの登録という快挙。
公式文書に「残コン」が正式に記載された記念すべき事件だった。
勢いを得た残コンムーブメントはその後東京大学野口先生を代表理事とするRRCS(残コン・生コンソリューション技術研究会)発足につながる。
キックオフミーティングには関係する全ての省庁、環境省・経済産業省・国土交通省の皆さんが揃い踏みした。
歴史的瞬間だった。
社団法人RRCSが政府や関係機関との接触を通じて「残コン」という市場をひらく。
つまり、これまで定義が与えられていなかったこのテーマに、認知や法制度、ルール、規格の整備の必要性を発信する。
目的は生コン産業からの資源循環型社会の創造だ。
そうすることで、これまで「あったのに埋もれてきた」残コンソリューションに光を当てる。
我が国の残コンソリューションの草分けと言っていいプロダクトがMAPEIが製造するRe-con ZERO EVOだ。
生コン製造所に持ち戻される残コンや残渣は全てRe-con ZERO EVOで特殊な加工をされて再生可能な資源に生まれ変わる。
⚫︎参考記事: 「残コンスラッジ処理システムの全て」
Re-con ZERO EVOとは、セメント系急結材と高分子の2つの内容物が残コン・残渣に含まれるセメント粒子に訴求し、短時間で乾いた粒状物質に改質するテクノロジー。
従来、このテックは生コン製造所を対象としていたが、残コンの市場が開くことを契機に建設会社(ゼネコン、ハウスメーカー、工務店)にも流通をさせることを意思決定した。
その入り口としてNETIS登録を企図し、今回嬉しいお知らせが寄せられた。
生コン工場が持ち戻り拒否をする時代を見越して。
RRCSはもちろん建設産業に秩序をもたらすべく残コンに関する活動を行なっている。
一方で、足元では残コンの取り扱いに関する強硬な姿勢を示す生コン製造者や協同組合が目立つ。
「残コンは一旦所有権移転を済ませているので、ゼネコンさん、あなたの方で処分してくださいね」
というわけだ。
これまでは生コン屋さんが何も言わずに持って帰ってくれていた大量の残コン。
中には数台もの残コンを余らせてしまって途方に暮れたなんて話もある。
その大量の、数十m3にも及ぶ残コンを再生可能な資源として循環させる。
おそらくはゼネコンが主導して行われるであろうこうした活動のソリューションとして有益なのが長年生コン製造所で残コン再生の実績を有するRe-con ZERO EVOと信じている。
権威NETISに続々と上陸する残コンソリューション。
市場が拓くってのはつまりこういうことなんだと思う。
残コンをテーマとしてあっという間に20年が経過してしまった。
唱えども唱えども、誰にも見向きもされなかった時代は長かった。
時代が追いついてきた、そんなふうに言えば傲慢にうつるかも知れないが、当事者である僕たちにすればまさにそんなところ。
SDGs、ESG投資。
時代の要請はまさに10年以上も前から打ち込んできたドライテックや残コンソリューションに向けられている。
ドライテックGD賞金賞に続き、今度はRe-con ZERO EVOのNETIS登録。
名実ともに実力を備えたソリューションは一気呵成に産業に立ち込める霧を吹き飛ばしてしまうことだろう。
それが、NETIS登録の可能性あり、の意味。
大地を削らない、汚さない、蓋しないコンクリートへの一歩。
宮本充也