長岡生コンクリート
いつのまにか誰にも知られず埋め戻される「流動化処理工法」

2021/07/28

「大矢さんより袋詰め流動化処理土の問い合わせがありました」

「大矢さんより袋詰め流動化処理土の問い合わせがありました」

現在施工している下水工事で本管はミキサー車で対応できるけれど枝管は一回の使用量が0.2m3 位なので袋詰めが使えるか試してみたいとのことでした。この枝管が今後相当量あるようで使うとなると 3年間で2,000から3,000袋の規模となるようです。いけるとなれば※※※JVで購入するとのこと。現在うちに1袋あるのでサンプル出しはできます。価格設定があるようなら役所に提示するので教えて欲しいとこのとこでした。また製造ラインが対応可能かも確認して欲しいとこのとです。



パッケージタイプの流動化処理土は採算に乗るのか?

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⚫︎参考記事: 【静岡】「新設されたマンホールを固定するために周囲を埋め戻す」正治組

またしても、友達からのトスだ。

このところ、友達案件が続々だ。

とりわけ、中学時代からの悪友洋平君はガッツリ土木パーソンであることからも、その共同の幅は非常に広い。

そんな彼はそもそも当社の残渣式流動化処理土事業のきっかけを与えてくれた恩人でもある。

そんな大矢さんから袋詰め流動化処理土の問い合わせがあった。

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本管の埋め戻し状況。

メッセージ文にもあるように本管の埋め戻しは生コン車ではこぶのが理想な量。

一方、枝管となると、1回あたりの使用量が0.2m3というごく微量となる。

生コン工場としてもそこまでの小ロットはなかなか対応しきれない。

その領域は残念ながら「現場練り」と言って、袋タイプで納品されるものを現場のミキサで製造して使うのが一般的。

だが、ことは、流動化処理土。

ホームセンターとか建材店で売ってるような代物じゃあない。

ここは、断念か。

とは、ならない笑。

もう一方の友人に日本最大級の袋詰め建材のメーカー陽光物産の石井社長がいる。

(友人呼ばわりしているが、同世代でずいぶん深く長い付き合いでもあり、遠慮はほとんどしていない)

早速、相談した。

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20kg袋と500kg袋それぞれの設計価格、当社(長岡生コンクリート)仕切り、さらに運賃実費の見積書まんま。

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はっはっはっ
まんま転送とは!
まねできん
無欲ぐらい怖いものなし

この石井さんの言葉にちょっとハッとした。

「まんま転送」

確かに、建設・生コン産業にこんな行いをする人はあまり見かけない。

原価丸出しで購入者に相談をかけちゃってるのだ。

でも、無欲、とはちょっと違うようにも思った。

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そして、問い合わせ元の大矢さんにDMしたメッセンジャーのスクショ。

そこに1mmも隠している部分はない。

丸出し、フルオープン、ぶっちゃけまくり、というやつである。



そもそも、あれこれ隠すことが商売なのだろうか

仕事を長いことやっていると知らぬ間に友人も増える。

建設産業は誰もが知るように多重な階層構造、ヒエラルキーを前提とした流通構造が敷かれている。

例えば、今回のケースでは、元請け(大矢さん)がピラミッドの上にいて、その下に生コンポータル(宮本)、その下に陽光物産(石井さん)という感じだろうか。

これがもし友人同士でなければ、大体原価は伏せられた形でやりとりがなされるだろう。

陽光物産から入手した見積もりに当社は「欲しい利益を載っけて」見積書を作成し正治組に提示する。

この流れに異論を挟む人はいないだろう。

これが、当たり前だからだ。

一方で、この構造は「とる」「ひく」つまりは、「奪う」「奪われる」の関係性を醸成してしまう。

元請けからすれば、「なるべく安く買いたい」のは当然だし、陽光物産、そして当社としては、「なるべく取り分を多くしたい」という心理が働く。

これが、縦割り・ヒエラルキーの産業構造における限界だと僕は感じている。

そこに、協調関係がなかなか醸成されにくいのも仕方ない。

今回は全員友達という間柄でなされているが、「初めまして」の取引関係であれば当然、互いに警戒しながらの付き合いになる。

「騙されてるんじゃなかろうか」

「もうちょっと載せてやれ」

「もう10%くらいなら値引きできるな」

こうした非生産的な駆け引き・ゲームに人々は翻弄され消耗していく。

本来のものづくりに関わるコストではない消耗が生み出されるのだ。

だから、建設・生コン産業においてはプロダクトとかサービス、テクノロジーを論じててもダメだと思っている。

産業構造そのものを刷新せねばブレイクスルーは生み出されない。

こう信じるのだ。



同世代の友人との当たり前の協働関係はおそらく最も付加価値を生み出すことだろう。

もし、建設・生コン産業の全ての取引・関係性が「みんな友達」「互いを思いやる」になったらきっと素晴らしい世界になるのではないだろうか。

皆さんは、どう思う?

友達って基本騙したりしないでしょ?

友達のためを思って、色々尽くすでしょ?

それと同じことが産業全体に起きたらいいなって、この発想に誰か異論を挟めるだろうか。

⚫︎「お庭づくりは0円マッチング」庭コン

⚫︎「その見積もりダサくて高くない?」あとだしじゃんけんワークス

生コンポータルがこの2つのコンテンツに寄せる想いも似た所にある。

不信を前提とした関係性では素晴らしいものづくりは達成しにくい。

隠したり、騙したり、不信を前提とした関係性ってビジネスには必要なのだろうか?

絶対的に信頼することのできる取引関係。

そのことが、あらゆる物づくりをより良くするのではないだろうか。

いつの間にか身につけているこの信条を引き続き貫いて行けたら嬉しいと思う。

その意味で、洋平君やコウタロウさんには感謝しても仕切れない。

僕たちロスジェネど真ん中世代で、素晴らしい建設産業を創造していこう!

採算が合えば、きっとこのプロダクトで喜んでくれる人、相当多いと思います。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
あとじゃん先生(宮本充也)

1級(造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

メーカーは消費者のことを啓蒙する必要のある素人として軽んじている。
「最近の施主はインターネットで付け焼き刃に知恵つけやがって」
こんなプロ施工者や製造者のひどい声を聞かされることもしばしば。
ものづくりは消費者の方を見ていない。 [ 続きを読む ]

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