長岡生コンクリート
いつのまにか誰にも知られず埋め戻される「流動化処理工法」

2021/10/28

「どこかの当たり前(埋め戻し工法)を全体の当たり前に」山田組

「どこかの当たり前(埋め戻し工法)を全体の当たり前に」山田組

静岡県伊豆市。堰堤工事に伴う掘削部の埋め戻しに流動化処理土が採用される。地域によっては当たり前になっているラストワンマイルの現実。世界の当たり前にする鍵となるのは情報共有。
製造:長岡生コンクリート、施工:山田組



どこかでは当たり前になっているその技術

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地元静岡県東部有数の土建業者山田組にはこれまでも頻繁に流動化処理土を御用命いただいている。

土木構造物は突然ポンとそこに置かれるわけじゃない。

山林を伐採して、測量通りに地面を掘削して、整地した後に、鉄筋や型枠が組まれ、その後に生コンクリートが打設されて構造物が出来上がる。

その構造物を設置するためにはサイズピッタリ掘削すればいいってもんじゃない。

余掘り(よぼり)と言って構造物よりも幾分大きめに削って空間を確保する。

さもなければ、型枠を組む作業が窮屈になっちゃう。

やがて構造物は完成したら、そのままってわけにはいかない。

余計に掘った空間の地盤を戻さなければならない。

地盤を戻すって言っても削っちゃったあとだし、いたずらにその辺の土を放り込んでOKというわけにはいかない。

構造物というのは地耐力もそうだけど周辺地盤の強度も考慮に入れて設計されている。

だから、構造物を取り巻く土(地盤)も想定されている強度を有していなければならない。

これらは埋め戻しと呼ばれる。

これまでは手作業で行われてきた。

いや、むしろ、今もほとんど大半のエリアにおける埋め戻しは手作業であるはずだ。

手作業(無論重機を用いるのだけれど)の埋め戻しにはいろんな制約があることは容易に想像される。

時間がかかる。

作業員の確保が必要。

山間部では問題にならないかもしれないが、騒音・振動・粉塵が発生する。

負担は経済性にまで及ぶ。

一方、静岡県東部エリアでは山田組と当社、そして発注機関の三輪が流動化処理土を共通認識している。

負担の大きな埋め戻しではなく、音もなく水のように流れていって空間を充填し想定通りの強度に固まる流動化処理土が当然のように採用されている。

そこに作業者の姿はない。

締め固めによる振動や粉塵・騒音もない。

博多駅前道路陥没事故でも「たった1週間で復旧」と世界の賞賛を浴びたようにとにかく時間がかからない。

早い。

でも、その世界の賞賛を浴びるこの工法はいまだに世界の景色を変えていない。

一部エリアで常識になっているだけ。

世界の常識には全くなっていない。

いいものなのに普及しないプロダクトやテクノロジーなんていくらでもある。

その成否を握るのは情報共有だという仮説に基づき生コンポータルではここ6年毎日ブログ3本更新という暴挙を続けている。

「知られていないことは存在していないのと同じこと」

至言だ。



ドライテックもそうだったが、情報共有の継続は少しずつだがラストワンマイルに影響を与える。

インターネットのこの時代に閉鎖的と言われる建設産業においても、消費・施工・製造ラストワンマイルにも変化が現れている。

10年前にこの地域には微塵もなかった流動化処理土は今ご当地限定ではあるかもしれないけど「当たり前」になりつつある。

本当に些細でちっぽけな辺境(ラストワンマイル)の変化かもしれない。

けれど、そのことで多くの社会環境負荷が取り除かれている。

そのラストワンマイルの変化を情報共有(全体に統合)することでまたどこか別の地域のラストワンマイルにも刺激が起きる。

インターネット(情報共有)はさながらニューラルネットワークのようにラストワンマイルを自己組織化へ向かわせる。

そのことでこれまでも実際に、沖縄や福井といった生コンポータルの拠点ではない別のエリアで同じ現象(埋め戻しの当たり前が変わる)が起きている。

⚫︎参考記事1:【福井】「リスクを見極め新事業《流動化処理土》に取り組んだ侍」協立生コンクリート

⚫︎参考記事2:【沖縄】「残渣式流動化処理土に続け!沖縄のドライテックが本格起動」南建工業・南洋土建

生コンポータルを主宰している僕は「毎日ブログ3本10年継続」を標榜している。

僕の動線は常にコンクリート、とりわけ、ラストワンマイル(現場)にある。

子供の頃から自覚があるが若干強迫性障害気味の性格も相まって一つの思考や行動を徹底して継続するのが得意だ。

生コンというテーマに関してしつこくしつこくアクションを続ける。

情報共有。

その雫は少しずつだが岩盤に穴を開けようとしている。

縦割り・階層の産業構造に少しずつ変化が現れようとしているのを実感している。

さらに、長年の盟友でもある陽光物産により本流動化処理土はパッケージタイプも開発されリリースされた。

繰り返される辺境・ラストワンマイルの細胞分裂(変化)はニューラルネットワークを通じて全体に変化を起こす。

情報共有による製造・施工・消費ラストワンマイルの創発は循環するコンクリートを創造する。

本日で2本目のブログ。

もう1本で今日も3本達成することになる。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
あとじゃん先生(宮本充也)

1級(造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

メーカーは消費者のことを啓蒙する必要のある素人として軽んじている。
「最近の施主はインターネットで付け焼き刃に知恵つけやがって」
こんなプロ施工者や製造者のひどい声を聞かされることもしばしば。
ものづくりは消費者の方を見ていない。 [ 続きを読む ]

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